高木社長
【包囲網・秘密警察サイド】
高木社長
指揮官「ククク…。上手く脱獄したようだが、そう簡単に逃げられると思うなよ?」
高木社長
指揮官「我々がもう一度あの監獄に送り返してやる。それだけのことだ。」
黒井社長
構成員A「……………。」
高木社長
指揮官「逃走ルートの予測は完璧だな。噂をすれば、数人ほどこちらに来てるではないか。」
高木社長
指揮官「………ん? 様子がおかしい。何故そこで止まってマイクを取り出しているのだ?」
高木社長
指揮官「……なるほど、ここでゲリラライブを開き、民衆から支持を集めようという狙いか。」
高木社長
指揮官「まあいい。逃げないのならこちらから行くまでだ。お前たち、突撃の準備をーーー、」
黒井社長
構成員A「………指揮官。俺にはもう彼女たちを捕らえることは出来ません。」
高木社長
指揮官「……!? 何を言っている!? 標的はもはや目の前なんだぞ!早く動かんか!」
黒井社長
構成員A「………俺は今までこの組織に属し、数々の案件を闇に葬ってきました。」
黒井社長
構成員A「時に目を背けたくなることも、この国の将来を守る為だと信じてきたから……。」
高木社長
指揮官「……………。」
黒井社長
構成員A「だが今回の件は明らかに間違っている!アイドルそのものが犯罪だなんて…!」
黒井社長
構成員A「一生懸命に輝いてる彼女たちの光を奪うことは、本当に正しいことなんですか…!?」
高木社長
指揮官「……………!」
黒井社長
構成員A「……もしこの組織がこの任務を肯定し続けるのでしたら、俺はここを辞めます。」
高木社長
指揮官「………そうか。だが、ここでの“辞任”が何を意味するかは分かっているよな?」
高木社長
指揮官「最悪、組織の秘密を守る為に“消される”かもしれんぞ? その覚悟はお前にあるのか?」
黒井社長
構成員A「…………」
黒井社長
構成員A「…………構いません。」
高木社長
指揮官「………何……?」
黒井社長
構成員A「間違ったことを肯定するくらいなら、正しいことをして消された方が本望です!」
黒井社長
構成員B「我も同感だ。最初は言われるがまま彼女たちを拘束していたが……。」
黒井社長
構成員C「考えてみればこれがおかしいことは分かるはずなのに、僕たちは目を背けてきた。」
高木社長
指揮官「な……!? お前たちまで一体何を……?」
黒井社長
構成員D「だからここでやるべき正しいことは“彼女たちを応援すること”だ!異論は認めん!」
黒井社長
構成員E「この光景を上の連中に見せつけてやろうぜ!お前ら、警棒の準備は出来てるか!?」
黒井社長
構成員A「バッチリに決まってんだろ!よし、行くぞお前らァ!警官連中に遅れを取るな!」
黒井社長
全構成員「「「うおおおおおおおおッッッ!!!!」」」
高木社長
指揮官「…………………。」
高木社長
指揮官「せっかく私情を抑えて任務を遂行していたのに、こうなってはもう限界だな。」
高木社長
指揮官「正直、私も今回の件は納得していなかったのは事実だが……。」
高木社長
指揮官「仕方ない、局長には私から掛け合ってみるか。あいつらに危害が及ばぬようにな。」
高木社長
指揮官「……すぅ、はぁ……。」
高木社長
指揮官「最前列は誰にも渡さん!ツアー制覇経験のあるこの私をナメるなぁぁぁァァァッッッ!!」
高木社長
《その後、アイドルたちの懸命なアピールにより組織上部も間違いを認め、任務は中止。》
高木社長
《再び765プロダクションを筆頭としたアイドルの時代が幕を開けたのであった。》
黒井社長
構成員A「……でもさすがに、警棒振って民衆と一緒に盛り上がったのはマズかったようですね。」
高木社長
指揮官「3日間の謹慎処分くらい何でもないだろう。次の任務はすぐだ。気を抜くなよ?」
黒井社長
全構成員「「「了解しました!」」」
(台詞数: 41)