高木社長
P)…はい。いえ、私は芸能プロの者でして……こういう者です。
高木社長
「私と志保が車で向かった先は、彼女の母親が勤めに行く病院だった。」
高木社長
「到着するなり志保が病院の奥へと向かうと…」
高木社長
「志保を連れた私は、彼女の親戚やら警察やらと質問に会い…」
高木社長
「1時間近く挨拶と名刺交換とを繰り返した…」
高木社長
「人当たりがいいと…よく言われた私ではあったが…さすがにこの対応にはマイッタ…」
高木社長
P)…ふぅ=3
高木社長
?)なんだ、大変なところで働いているんだなぁ…プロデューサー。
高木社長
P)おっ、おお…久しいな。お前こそ捜査係か?らしくない所に居るなぁ…。
高木社長
捜査員)まったく、口の悪さは相変わらずのようだな?
高木社長
P)まあな。普段「良い人」を装わなくてはいけないからな…俺の毒に付き合えよ。
高木社長
捜査員)……。
高木社長
P)ところで何故この病院にもう少し大きな病院なら…
高木社長
捜査員)トンネル現場の事故あったろ?あれで大病院は受け入れ体制を整えてしまってな…
高木社長
捜査員)ここも協力病院だったから、頼んだようだ。
高木社長
捜査員)もっとも、身内が勤める病院と知ったのは後になってから…だがね。
高木社長
P)で?何処に居たんだ、彼女の父親は……
高木社長
捜査員)都内にある…とある会社の社員寮。
高木社長
P)ってことは…直近に居たのか?
高木社長
捜査員)それも、捜索願の提出される前からだ。
高木社長
P)じゃあ、不正規の就労?
高木社長
捜査員)でもない…契約でおよそ8年くらい勤め続けていたらしい。
高木社長
P)8年って…失踪した訳ではないのか?
高木社長
捜査員)おそらく、奥さんは事情を知ってるかもな…
高木社長
P)…第三者が易々入り込む事情ではないようだな……。
高木社長
捜査員)どうだろうな…お前さんは、私より其方の家族に近しい…
高木社長
P)だったとしても…
高木社長
捜査員)既に「芸能界」へ引き込んだことでその覚悟は出来てんだろう?
高木社長
P)そうだな…ありがとうな、忘れるところだった。
高木社長
捜査員)しかし……
高木社長
P)ん?
高木社長
捜査員)お前の女の趣味は変わらんなぁ?
高木社長
P)何処が?
高木社長
捜査員)あの瞳だよ…絶対に裏切るなよ?斬られるじゃ済まされんぞ?
高木社長
P)ははっ…それは知ってる。大丈夫だよ。
高木社長
捜査員)おっと…「面会」が済んだようだな。お姫様のケアしっかりな?
高木社長
P)ああ…お前は?
高木社長
捜査員)調書取ってくる、もちろん母親のもな。
高木社長
P)お手柔らかに頼むな、噛み付かれるから。
高木社長
捜査員)マジ?
高木社長
P)さあ?
高木社長
捜査員)おーい(^^;)
高木社長
P)……志保、お疲れ様。
(台詞数: 43)