高木社長
皆、行ってしまったようだね
高木社長
P「そうですね、でも皆には、明日がありますから・・・」
高木社長
P「明日の仕事に向けて、ちゃんと休んでもらわないと」
高木社長
ああ、それはキミも同じだろう?
高木社長
P「社長・・・」
高木社長
まぁ、明日ではないだろうが・・・次の仕事に向けて、ゆっくり休んで・・・
高木社長
今は身体を万全な状態に治すことに専念してくれたまえ
高木社長
P...社長の暖かい言葉に、胸が余計に痛くなる
高木社長
P...自分で決めた事が揺らいでしまうくらいに、胸が痛む
高木社長
それで・・・私に折り入って話がしたいと言っていたが、何のことだね?
高木社長
P「はい、皆の前では、検査の結果がまだ出ていない、と言ったんですが・・・」
高木社長
P「本当は、結果、もう出ているんです・・・」
高木社長
社長「ほぉ・・・」
高木社長
P...社長は察したかのように眉を細める
高木社長
それで、どうたったんだい?
高木社長
P「はい、これを受け取ってください」
高木社長
これは・・・これは辞表じゃないかキミィ!!
高木社長
P「はい、これが答えです、俺にはもうプロデューサーを続けることができません」
高木社長
P「俺、この先、もう長くないみたいなんです・・・」
高木社長
そうか・・・それで病名はなんだったんだい?
高木社長
P「急性白血病と言われました、鼻血が出ていた理由も妙に納得しちゃいましたよ」
高木社長
キミ、白血病なら、まだ治る見込みはあるんじゃないのかね?
高木社長
P「それは普通の人の場合だそうです、俺は特殊なケースらしくて・・・」
高木社長
P「ドナーが見つかる確率も低いし、見つかったとしても、成功する確率も低い」
高木社長
P「仮に成功したとしても、すぐに再発する確率も高いみたいなんです」
高木社長
P「延命措置をしながら、新しい治療法が見つかるまで延命するにしたって」
高木社長
P「奇跡でも起こらない限り、まず見つからないんですから・・・」
高木社長
P「だから、もういいんです」
高木社長
キミはいいかもしれないが、それで彼女達が納得すると思っているのかい?
高木社長
P「そうですね、きっと、納得してくれないと思います」
高木社長
P「でも、近い将来死ぬことがわかっているからこそ」
高木社長
P「その現実を受け入れて、独りでそのまま逝きたいんです」
高木社長
P「治療も受ける気はありません」
高木社長
P「幸いなことに、父も母も、既に他界しているし、親戚とも既に疎遠になっています」
高木社長
P「そう言う意味では、もう俺に身寄りはないです」
高木社長
P「でも、765Pは別です、俺にとって唯一、身内と呼べる存在かもしれません」
高木社長
P「だからこそ、今のうちに断っておきたいんです・・・」
高木社長
P「俺は皆の笑っている顔が大好きなんです」
高木社長
P「歌を歌っている姿が、踊っている姿が大好きなんです」
高木社長
キミィ・・・
高木社長
P「今の俺じゃ、それにヒビを入れちゃいます・・・」
高木社長
P「俺は皆の笑顔を守りたいんです」
高木社長
P「そして何よりも、みんなに俺の苦しむ姿を見せたくないんです」
高木社長
P「それはきっと、辛いものになると思うから・・・」
高木社長
P「だから尚更、そこから遠ざけてやりたいんです・・・」
高木社長
P「俺の我儘なのはわかっています・・・でもこれはPとしての最後の我儘です!」
高木社長
P「理由は一身上の都合とでも、彼女達に言ってあげてください・・・」
高木社長
事情はわかった、君の意思も尊重して、一応、これは預かっておこう
高木社長
だが、キミの事は、キミの口から、キミの言葉で皆に伝えなさい
高木社長
それまでこの件については保留ということにしておこうじゃないか・・・
(台詞数: 50)