春香さん頑張る5
BGM
TOWN_RMX
脚本家
ヒデ
投稿日時
2015-06-03 12:49:17

脚本家コメント
ハルショッカー天界支部編第5話
画面黒いなぁ…

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黒井社長
ヒロシ「……」
高木社長
三代目「ここにいたのか」
黒井社長
ヒロシ「何か用か?」
高木社長
三代目「いや、なにやら様子がおかしかったからな」
黒井社長
ヒロシ「…そうかな」
高木社長
三代目「朋花さまとまつりさまの御結婚の話の辺りからな」
黒井社長
ヒロシ「…少し考えていた」
高木社長
三代目「家族のことか?」
黒井社長
ヒロシ「自分には150匹の子供がいるが父親らしい事は何も出来ていない」
黒井社長
ヒロシ「それはカマキリならば当然のことなのだが…何か悔しくてな」
高木社長
三代目「……」
黒井社長
ヒロシ「お前も知っての通り自然界は弱肉強食だ。150匹いる子供達の内何匹が大人になれるか」
黒井社長
ヒロシ「自分はそれをここから見ることしか出来ない」
黒井社長
ヒロシ「知っているか?カマキリの雄の中には交尾中上手く逃げて生き残る者もいることを」
黒井社長
ヒロシ「…もし自分もそうしていたら子供達に少しは教えてやれることもあったかもしれん」
高木社長
三代目「…後悔しているのか?」
黒井社長
ヒロシ「いや、自分は雄のカマキリとしての本懐は遂げた。その気持ちに変わりはない。だが…」
黒井社長
ヒロシ「……スマン……ただ愚痴をこぼしてるだけだな」
高木社長
三代目「構わないさ。そんな時もある。特にお前は唯一の妻子持ちだ」
黒井社長
ヒロシ「子より先に逝くのが親の務めだが…やはり子供を残すのは心配だ」
高木社長
三代目「大丈夫だろう。お前の子だ」
黒井社長
ヒロシ「そう言われると余計心配になるがな」
高木社長
三代目「ははっ。そうかもしれないな」
黒井社長
ヒロシ「…すまん…」
高木社長
三代目「気にするな」
黒井社長
ヒロシ「しかし他人にこんなところを見せるとはな」
高木社長
三代目「共に育隊長に見出され切磋琢磨した仲間だ。恥じることは無いぞ」
黒井社長
ヒロシ「しかし違う出会い方をしていたら互いを『敵』として敗者を貪り食っていただろうな」
高木社長
三代目「そう考えると今こうして肩を並べて話してるのは奇妙な縁というべきかな」
黒井社長
ヒロシ「まあ、死んでまで一緒だとは思わなかったよ」
高木社長
三代目「違いない。おっと、どうだ?一献」
黒井社長
ヒロシ「貰おうか」
高木社長
三代目「お前の家族の幸福に」
黒井社長
ヒロシ「天界支部の未来に」
高木社長
(ゴクリ)
黒井社長
(ゴクリ)
高木社長
三代目「うむ、美味い。それに月が見事だ」
黒井社長
ヒロシ「月見酒か。悪くないな」
黒井社長
ヒロシ「…久しぶりに今夜はいい夢が見られそうだ」

(台詞数: 39)