早坂そら
社長?ご用とは何でしょうか?
高木社長
あぁ、今日は早坂くんに改めて紹介したい奴がいてね。
早坂そら
紹介したい…やつ、ですか?アイドルではなさそうですね。
高木社長
はっはっは、君もきっと驚くと思うぞ!
早坂そら
はぁ、一体誰でしょう…?
黒井社長
…おい、そこの脳味噌花畑ほか1名。いつまでこのジェントルを待たせる気だ?
早坂そら
うわっ!?いつの間にそこに?
黒井社長
全く、ずっとここでエレガントな佇まいであらせられるイケメン紳士に気付かぬとは…。
黒井社長
…はっはーん?分かったぞそこのほか1名、その能天気さ、さては765プロのその他勢だな?
高木社長
失礼だぞ黒井、彼女…早坂くんはうちの頼れる敏腕専属カメラマンだ。
黒井社長
ハッ、道理でカメラも眼の水晶体も曇るわけだ。それでこの私に気付かなかったと。
早坂そら
あっ、それは本当にすみません!あまりに黒くて周囲に同化してたものでつい…。
黒井社長
…そこのガングロおっさんを見てからよく考えて発言したまえ、撮影娘。
高木社長
何だと黒井!?私のこれは歴とした日焼けアンド地黒だぞ!?
黒井社長
庶民レベルの日焼けなど私の会員制日サロ倶楽部の前には失敗した料理の焦げだわっ!!
高木社長
何を~っ!?
早坂そら
何よく分からない喧嘩してるんですか、いいお年をして…。
高木社長
おっと、済まない早坂くん…つい取り乱してしまったよ。
黒井社長
全く、下民のピーチクパーチクに付き合うほど私は暇ではないのだ。…帰らせてもらう。
高木社長
まあ待て待て。短気は損気、気長に付き合ってくれ。
黒井社長
…私は貴様らの様なナマケモノ時空に住んでいないのだよ。用件なら手短に言え。
早坂そら
えっと、私に人を紹介したいって話でしたけど…つまり、この方ですか?
高木社長
ああ、悶着も一先ず落ち着いたから、改めてな。
早坂そら
どなたですか?この方。
黒井社長
…はぁぁ!?このスーパーミラクルエレガントダンディミドルを知らないだとぉぉ!?
高木社長
まあそう言うな黒井。まだ彼女は直接お前と会っていないのだからな。
高木社長
早坂くん、彼は黒井崇男。PSLの時に…と言えば、ティンとくるかな?
早坂そら
…あーっ!
黒井社長
ふん、いい加減気付いたか。とんだ朴念仁カメラ娘だな…。
早坂そら
『喜びの涙 篠宮可憐』の後ろに見切れてたあの人!!
黒井社長
………。
黒井社長
………はぁぁぁぁ!?何だその覚え方!?流石の私もウィットの利いた返しが出来んぞ!!
早坂そら
そっかあ、アイドルの皆さんの写真に、私の写真に写ってたんだ…。
黒井社長
…何が言いたいのか赤子の産毛の先ほども分からんが?
早坂そら
じゃあ私たち、友達ですね!
黒井社長
…はぁぁぁぁ。いいか、これは驚嘆ではない、精一っっっ杯の溜め息だぞ。
高木社長
ははは、これは彼女の信念さ。
早坂そら
はい。カメラを通して視えた、写ったモノは、もう他人じゃない。風景も動物も、人も。
早坂そら
だから…私、早坂そらです。先程は失礼を致しましたが、どうぞよろしくお願いします。
黒井社長
…フンッ、とんだ時間の無駄遣いだったようだ。あの妄想事務員に請求してやりたいわ。
黒井社長
私はそんな戯言に付き合うほど暇ではないのだよ、貴様らとち・が・っ・て・な!!
早坂そら
あっ…出ていってしまいました、ね…。…出過ぎた真似をしてすみません…。
高木社長
いや、奴も…満更ではなさそうだったよ、早坂くん。
早坂そら
そう、だといいですね。
高木社長
…ああ!
早坂そら
…ところで社長?
高木社長
何だね?
早坂そら
あの黒さで黒井社長の満更でもない表情って分かるんですか?
高木社長
…それは奴も私も言わない約束だ。
(台詞数: 49)