菊地真
てな事があったんだ……
星井美希
……なるほど。
星井美希
前々から薄々感付いてはいたけど、真くんって説明するの下手っぴさんだね!
星井美希
全然なに言ってるか分かんないし時系列は前後するから我ながらよく理解できたもんなの!
菊地真
ほっといてよ!
星井美希
……でも、それを踏まえて考えてもあんまり意味無いって思うな。
菊地真
……なんで?
星井美希
だって律子、さんが大変なのはいつもだし、寂しがり屋なのもいつもだもん。
星井美希
今さらどんなエピソードを聞いたところで焼け石にミミズなの。
菊地真
拷問じゃないか!
星井美希
馬の耳にミミズなの。
菊地真
拷問じゃないか!
星井美希
まあ、なんにせよ何を聞いたところで今からミキの成すことに変わりは無いの。
菊地真
美希……
菊地真
それならボクが話してる途中に言ってよ。何のために慣れない説明に数十分かけさせたのさ。
星井美希
途中トイレ休憩2回挟んだもんね。
菊地真
もう声ガラガラなんだけど。真ちゃんっていうかカート・コバーンって感じなんだけど。
星井美希
全く上手くないの。まあ、なんにせよ今の律子さんは間違った進化を遂げてるの。
菊地真
あのさ、その「まあ、なんにせよ」って雑に仕切り直すのやめよ。
菊地真
ボクが話を脇道にやってる見たいじゃないか。
星井美希
というわけで律子、さんを目覚めさせる方法を共に考えようぞの。
菊地真
えーまだやるの?流石にそろそろ怒られて有りもしないシベリア支社に飛ばされるよ?
星井美希
……むむ。なにかいい案は……。
星井美希
あ、おにぎり。
菊地真
ボクは真ちゃんだよ。
星井美希
そうだ、おにぎりで律子さんを釣る作戦をとるの!
菊地真
美希、普通の人はおにぎりで釣られないんだよ。
星井美希
なーんて思うのが素人の赤坂さなの。あ、浅はかさなの。
星井美希
律子、実はおにぎり大好きなんだよ。もう68まで貰い手が無ければおにぎりと結婚するって。
菊地真
へぇ、それは知らなかったよ。ボクもだんだんその作戦良いんじゃないかって思ってきた。
星井美希
そうと決まれば一旦離脱し最上級の米と海苔を蓄えて来るの!ばーい!
菊地真
いってらっしゃい!
秋月律子
はあ……美希って本当……あれよね。
菊地真
……聞いてたの?
秋月律子
いや、こんな狭い事務所であんな大声で話されたら嫌でも聞こえるわよ。
秋月律子
まあ、でも……
秋月律子
真って本当に説明するの下手よね。えーとが多すぎて何のこっちゃだったわ。
菊地真
なんだい皆して!ボクもうそろそろ泣くよ!
秋月律子
まあ、なんにせよあれね。美希にあんなに心配されてるなんて、プロデューサー的にアウトだわ。
菊地真
正直言うとボクもそうだしきっと皆そうだよ。最近ずっと動き回ってるけど。
秋月律子
あ、でも一応美希の為っていう名目ではあるのよ。誕生日くらいゆっくりさせてあげたいし。
菊地真
だから、その美希が疲れてる律子を見たくないって言ってるんだからさ。
秋月律子
……そうね。プロデューサーなら、アイドルの期待には答えないとね。
星井美希
ただいまなの!鬼軍曹を悪の道から救うために舞い戻って来たの!さあ、おにぎり拵えるの!
秋月律子
こら!行き先告げずに勝手に外出しちゃダメじゃない!てか、誰が鬼軍曹よ!
星井美希
言い間違えたの!鬼曹長!待って、ミキにおにぎりを作る時間をちょうだいなの!
秋月律子
階級に不服があるわけじゃ無いわよ!
菊地真
あーあ、美希って本当何て言うか……
菊地真
……いや。
菊地真
美希は美希か。
(台詞数: 50)