星井美希
ここでびっくりポイント! 可奈が歌い始めるの!
矢吹可奈
はい! 矢吹可奈! 歌います!
星井美希
可奈が歌い始めて少しして……デコちゃんのカツラが飛ぶ! びっくりポイント!
水瀬伊織
ねぇ美希。ちょっと良いかしら。
星井美希
あ、デコちゃん。どうしたの?
水瀬伊織
さっきそこでネジを拾ったんだけど、これアンタの頭のやつでしょ?
星井美希
……デコちゃんがなにを言ってるのかわからないの。
水瀬伊織
誰のカツラが飛ぶですって!? カツラなんてつけてないわよ!
矢吹可奈
あ。違うんです。これはサプライズパーティーを考えてるところなんです。
水瀬伊織
サプライズパーティー? いったいなんの?
星井美希
ミキの誕生日パーティーなの♪
水瀬伊織
可奈。美希の頭のどこかに穴が開いているはずよ。そこにこのネジをいれなさい。
矢吹可奈
穴……耳ですか!
水瀬伊織
あれ。ネジの本数が足りないわ。
水瀬伊織
自分のサプライズパーティーを自分で考えるバカがどこにいるのよ。
星井美希
違うのデコちゃん。これには理由があるの。
星井美希
一昨日莉緒の誕生日があったばかりでしょ。だから誰もミキにサプライズでお祝いしてくれないの。
水瀬伊織
まぁ……一昨日からすぐ誕生日の人にサプライズを仕掛けようなんて普通は考えないわね。
星井美希
じゃあ自分でサプライズパーティーを考えようと。
水瀬伊織
……「じゃあ」の使い方が日本で一番ヘタね。
星井美希
やったの可奈。ミキ、日本以外じゃ一番になったの。
水瀬伊織
アンタのその前向きさは嫌いじゃないわよ。
矢吹可奈
そうだ、伊織さんも一緒に考えましょう!
水瀬伊織
えぇ……巻き込まれたくない……
星井美希
デコちゃん。日本には「三人よりは文殊の知恵」って言葉があるの。
水瀬伊織
アンタは本当によく訓練されたゆとりね。
星井美希
1+1+1は3じゃないの。大きな1になるの!
水瀬伊織
要するに普通よりも2少ない、私がメインで考える羽目になるわけね。
星井美希
むぅ……デコちゃんまぶしいの。
水瀬伊織
誰がまぶしいのよ! せめてうるさいって言いなさいよ!
水瀬伊織
それで。今はどこまで考えたわけ?
矢吹可奈
えっと……美希さんがお仕事から帰って来たら、劇場の皆が待ってて、、、
矢吹可奈
でも皆シーンってしてて、美希さんが「どうしたの?」って言ったら
星井美希
可奈が歌うの♪
水瀬伊織
それさっき聞いた……ってまだ全然決まってないじゃない!
矢吹可奈
矢吹可奈! 「僕たちのresistance」歌います!
水瀬伊織
仮にも誕生日を祝う企画でなんでそんなノリノリに歌い始めるわけ!?
矢吹可奈
(そういえば。どうして私が歌うのがサプライズになるんだろう?)
星井美希
その後出てきたおやつのプリンはミキのだけお醤油がかかってて、ウニの味がするの♪
水瀬伊織
そこは普通にウニでいいでしょ! そっちのほうがよっぽどサプライズ感があるわよ!
星井美希
だって本当のウニってちょっと苦くて、そこまで食べたいと思わないの。
水瀬伊織
それはアンタが本物のウニを食べたことがないからよ!
水瀬伊織
……いいわ。パーティーはアンタに本物のウニを食べさせてあげるわ。
水瀬伊織
今すぐ場所をおさえるから、二人は皆に連絡してちょうだい。
星井美希
ダメなの! サプライズの予定が崩れるから外食は控えるの!
水瀬伊織
アンタ祝ってほしいのかほしくないのか、どっちなのよ!? 5分で終わる予定しかないくせに!
矢吹可奈
たちあーがれー つよくつよく 力になる 僕たちのれーじすたんす♪
水瀬伊織
なんで今歌うの!?
矢吹可奈
サプライズです!
星井美希
びっくりポイントなの……
(台詞数: 50)