我那覇響
1、2、3、4…1、2、3、4…1、2、3、4!
我那覇響
よーし、カンペキだぞ!
四条貴音
はい。これならば、何処に出しても恥ずかしくない出来栄えではないかと。
星井美希
……。
四条貴音
…美希?
四条貴音
どうかしましたか?何か気になる事があるのでしたら、私たちに遠慮する必要はありませんよ?
我那覇響
そうだよ、美希。自分たちはユニットの仲間なんだから、一人で抱え込んでちゃダメだぞ!
星井美希
…うん。あのね、ミキたち、もう少し頑張れないかな、って考えてたの。
四条貴音
頑張る、ですか…?しかし、歌も踊りも、非の打ちどころが無いところまで仕上げたはず。
四条貴音
これ以上頑張ると言われても、後は練習を繰り返して精度を高めるくらいしか…。
我那覇響
…ねえ、まさかとは思うけど。美希が言ってるのって、ボツになった最初の振り付けのこと?
星井美希
…うん。そうなの。
我那覇響
あれは、見栄えはいいけど、難しすぎるからって、今の振り付けに変えたんじゃないか…!
我那覇響
練習でならなんとかなるかもしれないけど、実戦でやるのはリスクが大きすぎるぞ!
星井美希
…うん。それも、わかってるの。
四条貴音
ふむ…。美希には何やら考えがあるようですが、私からも問わせていただきます。
四条貴音
難度を落としたとはいえ、この演目をここまで極めるのに、私たちは相当に苦労をいたしました。
四条貴音
ですが、その甲斐もあって、プロデューサーも褒めてくださったではないですか。
四条貴音
「上出来だ」と…。
四条貴音
それなのに、美希があえてさらなる上を求めるのは、何故ですか?
星井美希
…ジョーデキ。
四条貴音
…美希?
星井美希
ミキには、あんなの、ほめ言葉なんかじゃないの!
星井美希
だって、「ジョーデキ」って、ハニーが思ってるミキを超えられてないってことでしょ?
星井美希
それじゃ、ハニーもファンのみんなも、ミキにドキドキしてくれないの…。
星井美希
ミキはね。ハニーがまぶしいって思うくらいにキラキラしたい!
星井美希
ミキのコト見て、おどろいて、ドキドキして、もっと好きになってほしい!
星井美希
もっともっと、ずっと、何度でも!ミキに恋をしてほしいの…!!
我那覇響
……。
四条貴音
……。
星井美希
こんなの、ミキ一人だけ思ってても、しょうがないことだってわかってるの。でも…!
我那覇響
…自分は、賛成するぞ。
星井美希
響…!
我那覇響
イヤだって言うのは簡単だけど、それだと美希に心で負けちゃう感じがして、悔しいし。
我那覇響
それに、自分カンペキだから。少しぐらい振り付けが難しくなっても、なんくるないさー!
我那覇響
…で、貴音はどうするの?
四条貴音
…ここは私一人でも反対すべきであると、思っていたのですが。
四条貴音
ふふっ…。しかし、どうやら私の心が、美希の想いに頷いてしまったようです。
四条貴音
私も、賛成です。そうと決まれば、後の事など考えず、私たちの全てを出し尽くしてみせましょう!
星井美希
二人とも…!ホントに、本当に、ありがとうなの!
星井美希
それじゃ、あとはハニーだね。ミキがお願いしておくから…
我那覇響
美希～。これはもう三人の総意なんだから、そういうのはナシだぞ!
我那覇響
プロデューサーに直談判するなら、みんな一緒じゃないとね!
四条貴音
そうですね。成功の喜びも、失敗の責めも、共に分かち合っていきましょう。
星井美希
…うん。うん!
星井美希
ミキね、すっごく燃えてきたの!二人となら、なんだってできる気がするな!
我那覇響
おっ、美希らしくなってきたね!でも、これから地獄の猛特訓だからね。しっかりついてきてよ?
四条貴音
ふふっ…。どれだけ辛くとも、この三人で乗り越えてみせましょう。そして…。
星井美希
見てもらうの!そして、ドキドキしてもらうの!ハニーに、ファンのみんなに!
星井美希
最高のステージを!!
(台詞数: 50)