双海亜美
……街から出て行こうとする人を見張っていてこれで一週間だっけ。
双海亜美
夜中人が出ていく様子なんて全く感じないんだけど!!なにこれ!もう解決した感じ?
野々原茜
これで解決ならそれでいいんだけどね。原因が分かんないからにんともかんとも。
北上麗花
依頼人さんに、解決したって伝えて解散しちゃう?
野々原茜
流石にダメ!麗花ちゃんが良くても茜ちゃん的にはアウトだからね!!
北上麗花
ちぇーっ。
野々原茜
まったく…麗花ちゃんときたら。
野々原茜
まったく…麗花ちゃんときたら…っ!!
双海亜美
どったの、茜ちん。敵でも見えた?
野々原茜
誰がニュータイプか!それより、あれ。
北上麗花
あれって女の子…?こんな夜更けに何処に行くつもりなんだろ。
双海亜美
茜ちん、お姉ちゃん。もしかして…?
野々原茜
もしかしなくても、だと思うよ。街の人に夢遊病を患ってる人が居なければ分かんないけど。
北上麗花
とりあえず、ついて行ってみようか。どうであれ、放置しておくのはよくないもんね。
双海亜美
おーっ!
野々原茜
いやいや、一応こっそりと後付けていかないとだからね?
野々原茜
――――――――――。
野々原茜
茜ちゃん達の目の前にそびえたつのは、明らかに怪しい古びた洋館。
野々原茜
なんとビックリ、ふらふらとおぼつかない足取りで歩く少女はこの洋館へ入っていきました。
双海亜美
間違いなく、この館に犯人いるよね。あの子が夢遊病じゃなかったら。
北上麗花
街のお医者さんが言ってたけど、夢遊病を患ってる人は街にいないみたいだよ。
野々原茜
…確定、だね。どうする?一気に乗り込んでもいいのかもしれないけど…。
北上麗花
犯人がどんな相手なのか分からないから、無策に行くのは怖い…かな?
双海亜美
そんな時にはこれ!潜入用装備の定番、段ボール!!【テッテレー】
双海亜美
船に密林、果ては敵の基地までいかなる場所でも潜入できて、あの伝説の傭兵も愛用したという!
野々原茜
いやいや、伝説の傭兵が誰なのか知らないけど、段ボールはいらないかな?
双海亜美
ええーっ!!せっかく拾ってきたのにー!!
北上麗花
段ボール一つ、くださいな♪
双海亜美
まいど!
野々原茜
二人とも!?
双海亜美
こうやって、段ボールを被れば…。
双海亜美
亜美、スニーキンスグタイル~!!
北上麗花
麗花、潜入形態!!
野々原茜
……とりあえず、行ってみようか。
野々原茜
――――――――――。
北上麗花
傍から見るとボロボロの洋館だと思ったけど…。
双海亜美
中は思ったよりきれいだね。ある程度は掃除されてるっぽい?
野々原茜
掃除の具合を見る限り、人が掃除した感じじゃなさそうだけどね。女の子の姿は?
双海亜美
バッチリ捉えてるよ。そこの角を曲がって…。
双海亜美
バッチリ捉えてるよ。そこの角を曲がって…姿が見えない!?
野々原茜
どこかの部屋に入ったみたいだね。イーブイちゃん、どの部屋か気配で分からない?
野々原茜
【…!!】あの部屋だね?ありがと、イーブイちゃん♪
双海亜美
…と部屋が分かったはいいけど、どうするの?一気に飛び込んでみる?
北上麗花
それよりは、ちょっと覗いてみた方が良いんじゃない?こう、扉を少し開けて…。
北上麗花
それよりは、ちょっと覗いてみた方が良いんじゃない?こう、扉を少し開けて…っ!
双海亜美
急に息をのんでどうしたの、お姉ちゃん?何か見えたの?
北上麗花
この部屋、ベッドがあるから寝室みたいなんだけど。そのベッドにさっきの女の子が寝てるの。
野々原茜
ほうほう。
北上麗花
その枕元に、振り子を持った黄色いポケモンの姿が…。
野々原茜
アウトー!!ヤバいことが起こる前に乗り込むよ!!【ガチャッ!】
(台詞数: 50)