【リレー企画】ミリオン・カーテンコール
BGM
チクタク
脚本家
nmcA
投稿日時
2017-11-28 00:07:22

脚本家コメント
♯03「結び目ほどいて/頭の上の大きな手/ブライト・ライト・クリスマスツリー」
最後にもう一度リレードラマをやろうという事で始まったこの企画。
3人目はnmcAがお送りします。
劇場始まって以来、一度も整理されることのなかった倉庫の掃除をする事になった面々。
そこには懐かしの衣装やら小道具やら…
そんな想い出に触れた彼女たちは掃除そっちのけで…
という内容でつないでいきます。
詳しくはこちらを
http://imas.greeーapps.net/app/index.php/drama_theater/info/uid/1300000000000010271/seq/354

コメントを残す
中谷育
『結び目ほどいて』
中谷育
箱から引っ張ってみたら思ったとおり。ライトのコードはぐちゃぐちゃ。
中谷育
せっかく商店街のみんなからゆずってもらったのに……。亜美ちゃんと真美ちゃんかなぁ。
中谷育
ひとまず全部取り出して床に広げてはしっこを確認。広いところでやればかんたんにほどけるはず。
中谷育
七夕のときは時間がかかっちゃったけど、きっと今日はだいじょうぶ。
中谷育
えーっと、この結び目が……あれ?紗代子さんがこっちを見てる。
中谷育
そういえば、七夕の時は手伝うよ、って声を優しくかけてくれたっけ。
中谷育
それなのに、わたしったら1人でできるからって……。本当はこまってたのに。
中谷育
……でもね、今日は本当にだいじょうぶ!ほら、もう結び目が1つとれた!
中谷育
ほどけたところをびしっと見せる。すると、紗代子さんが笑って一言「がんばってね!」
中谷育
うん!と元気に返事をして残りの結び目に取り掛かる。……ほら、1本目ができあがり!
中谷育
2本目に手をのばしたときに思い出した。そうだ、紗代子さんにお願いごとがあったんだ。
中谷育
首を伸ばして向こうを見ると、紗代子さんもなにかやってるみたい。
中谷育
そうだ!早く終わらせて手伝ってあげよう!そのあとならお話聞いてもらえるかも。
中谷育
だって、楽しいことはみんなでやった方がいいもんね!
高山紗代子
『頭の上の大きな手』
高山紗代子
育ちゃんがほどけたコードをこちらへ得意気に見せてきた。
高山紗代子
そうだよね、育ちゃんもあの頃から成長したもんね、と思いながら一言「がんばってね!」
高山紗代子
さ、育ちゃんもお掃除を頑張っているんだし、私も負けていられない。
高山紗代子
莉緒さんにお願いして下ろしてもらったのは、3匹の子豚で使った小道具が入った箱。
高山紗代子
でも、箱の中身は短剣だったり、ほうきだったり、スイッチだったり。一体何の劇の道具なんだか。
高山紗代子
数があっているかチェックをつける中でふと考えた。なぜ私はあの劇で三女だったのだろう。
高山紗代子
年齢的にも、実際に弟がいるという点でも姉のポジションのはずなのに……。
高山紗代子
そんな考えを巡らせていると、後ろから育ちゃんが声をかけてきた。手伝ってくれるそうだ。
高山紗代子
そっか。もう終わったんだ。えらいね、と育ちゃんの頭を撫でる。
高山紗代子
……そういえば、劇中でも響さんや雪歩さんに頭を撫でられるシーンがあったっけ。
高山紗代子
もしかしたら、たまには、他の人に甘えてみろっていうメッセージだったのかな?
高山紗代子
え?育ちゃん、今、何て……。私に手伝って欲しいこと?
高山紗代子
……うん、任せて!でも、私だけじゃちょっと無理だから、もう1人助けを呼んでくるね。
高山紗代子
だって、事務所には頼れるすてきなお姉さんがたくさんいるから。
百瀬莉緒
『ブライト・ライト・クリスマスツリー』
百瀬莉緒
えーっと、もうちょっと右ね。……どう?今度は上?……これでどうだ!オーケーね!
百瀬莉緒
紗代子ちゃん、テープをお願い。……よしっ、これで大丈夫。育ちゃん、次のコードをちょうだい。
百瀬莉緒
ふぅ、まさかこの歳になってこんなことするなんてね。あっ、悪い意味じゃないのよ、育ちゃん。
百瀬莉緒
生っすか!?覚えてる?ううん、百合子ちゃんがマグロ漁船に乗った方じゃなくて、最初のやつ。
百瀬莉緒
あんな普段しない格好だったのに大評判で、どぎまぎしちゃって。今思い出しても恥ずかしいわ。
百瀬莉緒
他にもクロロホルム嗅がせたり、セーラー服を着たり。一体何の仕事をしているんだろうって感じ。
百瀬莉緒
でもね、今、考えるとどれも忘れたくない大切な思い出なの。
百瀬莉緒
生っすか!?でも、ラストトリガーでも、アイドルヒーローズでもいつも新しい自分に出会えた。
百瀬莉緒
きっと、アイドルにならなかったら、みんなに会えなかったら出会うことのできなかった自分よ。
百瀬莉緒
だからね、こうやって壁にコードを貼っている自分も、いつか新しい自分の糧になるのかしらって。
百瀬莉緒
ふふふ、育ちゃんにはまだ難しかったかしら?じゃあ、こう言いましょうか。
百瀬莉緒
みんなと楽しくお仕事ができて成長できそうってことよ!
百瀬莉緒
今日も育ちゃんや紗代子ちゃん頼ってくれなきゃ、こういう経験はできなかったんだから。
百瀬莉緒
さ、育ちゃん、指示をお願い。傾きは……これでいい?うん、紗代子ちゃんテープをお願い。
百瀬莉緒
……よしっ!じゃあ、育ちゃん、スイッチを入れて!……まぁ、バッチリじゃない!
百瀬莉緒
それじゃあ、スイッチはそのままにして倉庫に戻りましょ。あ、もちろん部屋の灯りは消してね。
百瀬莉緒
きっとみんな驚くわよ。ちょっと早いサンタさんのプレゼントが届いたって!

(台詞数: 48)