最上静香
……はぁ。
北沢志保
こんな所にいたのね。
最上静香
志保…どうしたの?パーティーの最中でしょう?
北沢志保
騒がしくて疲れたから、休みにきただけよ。
北沢志保
あなたこそ、こんな所で何しているのよ?
最上静香
…私もよ。ちょっと休んでるだけ。
最上静香
……私ね、本気で好きだったの。美也お姉様のうどんのことが。
最上静香
この学園に入学して、最初に食べたのがお姉様のうどんだったのよ。
最上静香
衝撃だった…あの日からずっと、お姉様を追いかけたわ。
最上静香
毎日毎日お姉様と一緒にうどんを作って、食べて、色んな話をして。それがとても楽しくて。
最上静香
でも、お姉様が部活を引退して、あの日々が終わって…ずっとあのうどんが恋しかったの。
最上静香
聖夜祭にお姉様が作る特別なうどん、食べてみたかったな…。
北沢志保
……うどんじゃないでしょ…あなたが好きなのは…。
最上静香
えっ、何か言った?
北沢志保
……別に。あなたってやっぱりうどん馬鹿だって言ったのよ。
最上静香
馬鹿とは何よ馬鹿とは!
北沢志保
馬鹿だから馬鹿だって言っているのよ。
北沢志保
だからこれ、あなたにあげるわ。
最上静香
えっ…これって…うどん?私がもらっていいの?聖夜よ?
北沢志保
勘違いしないで。ただの余り物だから。
最上静香
(その割には出来立てみたいに温かいけど…。)
北沢志保
それにね、私、この学園のことはよく知らないんだけど…
北沢志保
この学園は、どんな時もうどんなんでしょ?
最上静香
…そうね。それじゃあ遠慮無くいただくわ。
最上静香
いただきます…。
最上静香
(するするするするする…)
最上静香
(するする…する…)
最上静香
(……ずずっ)
北沢志保
……ほんと馬鹿よね。
最上静香
【冬のうどんは温かくて、少し苦い。】
(台詞数: 30)