天海春香
ふふっ、杏奈ちゃんは変わった戦い方をするね。
望月杏奈
……。
天海春香
木の杭を飛ばしてきたり、丸太を身代わりにして攻撃を避けたり……
天海春香
まるで忍者みたいだね。使ってる武器は全部植物だけど。
望月杏奈
杏奈の……英霊……忍者だから、ね……。
天海春香
それは違う。(ヒュンッ)
望月杏奈
っ……!(キンッ)
天海春香
杏奈ちゃんの武器は一貫して植物。おそらく森の妖精的な英霊でしょ?
天海春香
戦法こそ忍者っぽいけど、それは杏奈ちゃんが考えた戦法なんじゃないかな?
天海春香
おそらくその英霊の本質は植物を操ること。……違う?
望月杏奈
正解……。
天海春香
!?ツルが巻きついて……!
望月杏奈
おしゃべりのために……足を……止めたね……。
望月杏奈
(ターゲットロック。全方位同時射出。)
天海春香
……なるほど。どこから杭を出しているのかと思ったけど、街路樹を操っていたんだね。
望月杏奈
(多方向からの同時攻撃……これなら……!)
天海春香
見通しが甘いね、杏奈ちゃん。ガラティーン!
望月杏奈
くっ……!
天海春香
私も多少はこの剣の炎を自由に操れるんだ。植物を焼き払うくらい造作もないよ。
天海春香
まあ、そもそも……
望月杏奈
(背中……取った……!)
天海春香
魔力を込めたこの鎧が、木の杭ごときに傷つけられるわけがないんだけどね。
望月杏奈
(ボキッ)え……!?
天海春香
生憎、防御力には自信があってね!(ブンッ)
望月杏奈
ぐっ……ああっ……!
天海春香
……もう終わりにしようか。「この剣は太陽の映し身。あらゆる浮上を払う焔の陽炎」
望月杏奈
(回避……できない。ここまで、かな……。)
七尾百合子
杏奈ちゃん!
望月杏奈
百合子さん……!?どうして……!?
七尾百合子
前みたいに私が盾になるから、その隙に避けて!
望月杏奈
でも……。
七尾百合子
私は杏奈ちゃんを信じてる。だから、杏奈ちゃんは絶対勝つ。そうでしょ?
天海春香
ダメージはないけど目は瞑った方がいいよ百合子ちゃん。「転輪する勝利の剣」!
七尾百合子
……!あれ?急に真っ暗に……?
望月杏奈
大地を……操って……シェルター作ったから……。
七尾百合子
杏奈ちゃん?いるの?真っ暗で分からないよ。
望月杏奈
時間……ないから……手短に。百合子さん……助けてくれて……ありがとう。
七尾百合子
そんな、私はただ割り込んだだけで……!
望月杏奈
すごく……嬉しかった。だから……
望月杏奈
(チュッ)
七尾百合子
!?!?!?あ、杏奈ちゃん!?いいい今、唇に柔らかいものが当たったような……!?
望月杏奈
……うん。これで杏奈は……戦える。見ててね……百合子さん……。
七尾百合子
あ、ちょっと杏奈ちゃん!?暗くて見えなかったけど、今どう考えても私達キ……!
天海春香
百合子ちゃんが顔真っ赤になってるけど、あの中で何をしていたの?宝具も防がれたし……。
望月杏奈
秘密……。
天海春香
そう……それで、杏奈ちゃんの霊基が強化されているのは?
望月杏奈
そろそろ本気を……出さないと、ね……。
天海春香
……ほう。
望月杏奈
杏奈は……負けない……。百合子さんが……信じてくれてる限り……!
望月杏奈
"天の鎖"の実力……見せてあげるよ……!
(台詞数: 50)