星井美希
…ガシャアアアアアアン
星井美希
P…静まり返る事務所で俺は自分のしたことに気付いたのだ
星井美希
P…俺は…俺は…こんなことがしたかったわけじゃない
星井美希
P…誰も何も傷付ける気なんてないんだ…
星井美希
…ドクンドクンドクンドクン
星井美希
P…ないはずの心臓の辺りに動悸が走る
星井美希
P「だめだ…だめなんだ…変わるわけには行かないんだ、俺は少しでも支えたいんだ」
水瀬伊織
死神『あなたに何かができるの?』
星井美希
P…頭のなかで死神さんの言った言葉が蘇る
星井美希
P「俺に…何ができる?」
星井美希
P「違う、何ができるじゃなくて、しなくちゃいけないんだ」
星井美希
P…俺は拳を握りしめた、死神は俺の役目は終わったと言ったがそんなことはない
星井美希
P…たとえ俺がこの世を去ったとしても、彼女達と俺の今までの関係に変わりはない
星井美希
P…俺は彼女達に進むべき道を示してやらなくちゃいけないんだ
星井美希
P…彼女達が俺のいない世界に踏み出していくために…それが俺の最後の『役目』なんだ
星井美希
…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン
星井美希
P…動悸がはやくなると共に俺の身体に激痛が走る
星井美希
P…痛みのするところを見ると俺の着ているシャツが真っ赤かに染まっていた
星井美希
P「なんだこれ…」
星井美希
P…俺の頭は真っ白になった…そして俺はその場に倒れた
星井美希
~これは俺の記憶の中なのだろうか~
星井美希
P…恐らくこれは俺が死ぬ前の記憶なのだろう、俺は研修で知り合った友人と歩いている
星井美希
ーバァアアアアンー
星井美希
P…突如目の前に現れた男に俺は撃たれていた、一発だけでなく何発もだ
星井美希
P…理不尽な暴力の犠牲となった俺はその場に倒れる、胸の辺りが熱い
萩原雪歩
友人「おい、大丈夫か!P!寝るな、ここで寝たらだめだ!」
星井美希
P…朦朧とする意識の中、俺の事を必死に呼び掛ける声がする
萩原雪歩
友人「日本でおまえのことを待ってるアイドル達がいるんだろ!だめだ逝くな!」
星井美希
P…アイドル…そう俺には俺の事を待ってる春香達がいる、でもこの様子じゃ俺は助かりそうにない
星井美希
P…せめて…何か伝えなくちゃ…俺は最期の力をふりしぼった
星井美希
P「なあ…ボブ…言伝を頼めるか…」
萩原雪歩
友人「何いってんだ、お前は助かる、大丈夫だ、だから自分で彼女達に伝えろ」
星井美希
P「頼む、聞いてくれ」
星井美希
P…ボブは俺の目を見ると、ゆっくり頷いた
星井美希
P「彼女達に…」
星井美希
P…俺の記憶はここで途絶えた、これが俗に言うフラッシュバックという現象なのだろう
星井美希
P…俺はボブに何かを伝えようとしていた、それはわかったが、言えたのか、言えなかったのか
星井美希
P…それはわからない、ただ一つわかることがある、俺は春香達に…
星井美希
~何かを伝えようとしていたんだ、そう大事な何かを~
(台詞数: 39)