星井美希
____ガシャアアアアアアアン____
星井美希
P…何かの割れる音が事務所内に響く、さっきまでまくし立てていた伊織は音を聞き我に返っていた
水瀬伊織
え、なんなのよ今の音
萩原雪歩
きゃあああああ
星井美希
P…雪歩の叫び声につられて、みんなが雪歩のほうをみると、雪歩は指を指していた、そこには…
萩原雪歩
そ…それ…Pがよく使っていた湯呑みですぅ
星井美希
P…俺の湯呑みが床に落ちて割れていた
萩原雪歩
真「これって…まさかだけどPが喧嘩するなって…なわけないよね…ハハハ」
星井美希
P「俺は今一体何を…湯呑みを落として割ったのか?」
星井美希
P…自分でも事態を把握することができていなかった
星井美希
死神「『寂しさ』や『怒り』の感情だけが日に日に増していってあなたの魂は支配される」
星井美希
死神「あなたは自分の意思に反して人を傷付けるようになる」
星井美希
P…彼女の言葉が頭の中に響く、今の出来事は俺の魂が徐々に侵食されていってる兆しなのか
星井美希
P「わからない…」
星井美希
P…割れた湯呑みは音無さんが片付けてくれた
水瀬伊織
ねぇ…美希…
星井美希
P…バツが悪そうに伊織が美希に話しかける
星井美希
デコちゃんなんて嫌い、もう知らない!
星井美希
P…美希はそっぽ向いてしまった
水瀬伊織
「ふんっ」
星井美希
P…伊織もどこかにいってしまった
星井美希
P…この日俺は765Pに小さな亀裂が入るのを目撃してしまった
星井美希
P…その引き金は他ならね、『俺』なのだ
星井美希
P「なにやってんだ俺は…」
星井美希
P…俺は罪悪感に襲われた、そしてその罪悪感は自分自身に対する『怒り』に変わっていく
星井美希
P…丁度心臓の辺りで胸騒ぎがする…正確にいえば心臓は止まっているのだが
星井美希
P…何かを感じていた、俺が今日してしまったことを含め、自分では何かに変わってしまうのが怖い
星井美希
P…湯水のごとく沸き上がってくる『寂しさ』や『怒り』は抑えようがないのだろうか
星井美希
P…理性を失ったバケモノになるわけにはいかない、みんなのためにも…
星井美希
だがしかし、自分でも気付かない内に俺は死神の予想通り、着実に堕ちていってるのであった
(台詞数: 30)