宮尾美也
ようこそキャスパリグへ~♪ぱふぱふ~♪
如月千早
……………
矢吹可奈
……………
如月千早
《勢い良く開かれた扉の先で、満面の笑みを浮かべていたのは、見覚えのあるワーキャット…》
如月千早
《と言うか、このノリは忘れたくても忘れられないだろう》
矢吹可奈
…ええと…アリサさんの話や、今のこの状況を色々考えると…
矢吹可奈
…女王様?
如月千早
《カナも大概マイペースだが、そのカナですら困惑しているようで、つい相手を指差してしまう》
宮尾美也
大当たり~!はい、私がキャスパリグ女王、ミャオ・ミャーパレッソです♪(ドヤッ
如月千早
《指差された事などまるで意に介していない辺りは、器が広いと言うべきだろうか?》
如月千早
《ともかく、その女王様は、私達が来たのが嬉しいのか、私達の周りをぐるぐる回ったり》
如月千早
《匂いを嗅いだり、すり寄ったりと、まさに猫な行動を取っている。…女王って何だったかしら?》
如月千早
《しかし、呆れ顔をしていたアリサさんがやれやれと言う感じに歩み寄って来て》
宮尾美也
むぎゅっ!ちょっとちょっとアリサちゃ~ん!私女王様なんですよぉ~!?
如月千早
《女王様は敢えなく襟首を掴まれ、ぶら下げられたまま玉座へと戻された》
宮尾美也
むぅ…少しくらいはしゃいでも良いじゃないですかぁ~…せっかくお外で出来た友達が来たのに~…
如月千早
《いつの間にか友達認定をされていた。…まぁ、悪い気はしないのだけど…》
宮尾美也
ところで、お2人はオーディーンマウンテンに行く途中ですか?なら私も一緒に…
宮尾美也
…アリサちゃん…冗談ですから、首の後ろを摘ままないでください~…
矢吹可奈
あはは…いえ、実は…
如月千早
《カナがここに来るまでの話を始めると、女王様は先ほどとは別人のように真剣に耳を傾ける》
矢吹可奈
と言うわけで、炎の巫女様にお会いしたくて…ちょうどこれもお返ししようかなと思ってましたので
如月千早
《そう言うと、カナは懐からメディカルベルを取り出す》
宮尾美也
あげたんですから、気にしなくて良いのに~
矢吹可奈
いえ、よく見たら凄い装飾とかで、いかにもお高そうで…正直私達の手には余りまして…
宮尾美也
う~ん…そこまで言うんじゃ仕方ないですね~
如月千早
《カナがアリサさんにメディカルベルを渡すと、女王様は渋々それを受け取る》
宮尾美也
それにしても、最近シルヴァーナから何も連絡が無いと思ったら、そんな事があったんですね~…
宮尾美也
前までは、定期的に商団がやって来て、あちらの鉱石と、こちらの木材や食糧を交換していたんです
宮尾美也
鉱物資源の豊富さはシルヴァーナが随一ですからね~…困りました
矢吹可奈
あの…それで、炎の巫女様について、何かご存知でしょうか?
宮尾美也
知ってますよ~、この街に住んでますからね~
宮尾美也
お2人はたぶん南から来たんですから…お城に来るまでに、壁に一際大きな穴があったと思います
宮尾美也
炎の巫女ちゃんは、その中で暮らしてるんですよ~
矢吹可奈
穴の中でですか?
宮尾美也
ええ、なんでもマグマ層により近い地下の方が、炎の魔力が集めやすいんだとか…
如月千早
なるほど…では、そちらに行ってみたいと思います。ありがとうございました
矢吹可奈
ありがとうございました!
宮尾美也
あ…
如月千早
《私達が一礼して部屋を出ようとすると、女王様が小さな声を出す》
矢吹可奈
…?女王様、どうかしましたか?
宮尾美也
…あの…
宮尾美也
…また、会いに来てくれますか?…用事が無くても…
如月千早
《さっきまでのテンションの高さはどこへやら、とても弱々しい声で女王様は呟く》
如月千早
《広い部屋の玉座に1人座り、こちらを見つめるその姿に、『孤独』と言う言葉が脳裏を過る》
矢吹可奈
…もちろんです!だって私達と女王様は…友達、ですから!
如月千早
《カナの言葉に私も頷くと、大きな笑顔の花が咲く》
宮尾美也
…はい…約束ですよ~♪
如月千早
《ジャンプしてカナに抱きつこうとしてアリサさんに捕まる女王様を微笑ましく見ながら》
如月千早
《炎の巫女様に会うべく、私達は城を後にした…》
(台詞数: 50)