アイル~初恋~26話
BGM
深層マーメイド
脚本家
ラインナフ@ISF10 G-09 (ミリ10th Act1...
投稿日時
2017-12-15 22:40:41

脚本家コメント
第26話 『上澄みココア』
リアルの都合上、投稿が週一かつ、遅くなってしまいました!
ここからついに物語は佳境へ...ぜひともご覧ください!
あらすじ
亜利沙、小鳥の計画からプロデューサーのPCのデータを見てしまった翼...そこで今のプロデューサーの面影もない、幼少期写真を見つける...

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伊吹翼
...
伊吹翼
暁「...」
伊吹翼
(プロデューサーさんに見つかった後、わたし達3人はこっぴどく怒られた...)
伊吹翼
(その後、わたしはプロデューサーさんに連れてこられて、なぜかファミレスにいる...)
伊吹翼
暁「...何か頼まないの? ...僕が払うから遠慮しなくていいよ。」
伊吹翼
じゃ...じゃあココアで...
伊吹翼
(プロデューサーさんはボタン式のベルを鳴らして、注文する...でもいつもより怖い...)
伊吹翼
...あの...プロデューサーさん...どうしてここにわたしを連れてきたんですか?
伊吹翼
暁「...まずは僕の質問から答えてくれ。 ...話はそれからするから。」
伊吹翼
(プロデューサーさんはわたしを冷たい目で、言葉でわたしとの会話を切った)
伊吹翼
暁「...質問はたった一つだけ...」
伊吹翼
暁「...質問はたった一つだけ...何でPCを許可なく勝手に覗いたんだ?」
伊吹翼
(プロデューサーさんはほお杖をつきながら、冷たい目でわたしを見つめる...)
伊吹翼
(ステージ上でも感じる、あのピリッとする空気の中で、なんとか声を絞り出す)
伊吹翼
...それは...プロデューサーさんの力に少しでもなりたかったからです...
伊吹翼
(プロデューサーさんのまゆ毛と細めた目が少しだけあがった...するとプロデューサーさんが)
伊吹翼
暁「僕の力になりたいだなんて、翼らしくないね。 ...どうして?」
伊吹翼
(プロデューサーさんの怖かった顔が優しくなった気がして...話を続ける)
伊吹翼
...わたし、前までプロデューサーさんに迷惑ばっかりかけてたじゃないですか...
伊吹翼
...だから今度はプロデューサーさんに頼ってもらえるようにわたしも頑張ろうって...
伊吹翼
暁「翼...」
伊吹翼
暁「翼...ふふっ...はははっ!!!」
伊吹翼
(プロデューサーさんがお腹をかかえて笑いだした...どこかおもしろいとこあったかな?)
伊吹翼
暁「あはっ...あの翼が頼ってもらえるようにって...あははっ!!」
伊吹翼
ちょっとプロデューサーさん~! そこは笑うところじゃないですよ~!
伊吹翼
暁「ごめんごめん...でもそれでPCを覗いてたって...はははっ...!!」
伊吹翼
むぅ...わたしはけっこう真剣だったのに...ひどいですよぉ...
伊吹翼
(プロデューサーさんはさっきよりか笑いを抑えた...おだやかな表情になって言う...)
伊吹翼
暁「翼...そんなこと気にしなくていいんだよ。」
伊吹翼
暁「翼はもっとワガママでいいんだ、それを叶えるのがプロデューサーの仕事なんだからさ!」
伊吹翼
...でもプロデューサーさんだって、頼られるばかりじゃ迷惑でしょ?
伊吹翼
暁「そんなことないよ、むしろ僕的には信頼されてるのが感じられて嬉しいんだ。」
伊吹翼
暁「なんせ男って生き物は頼られたい生き物だからね...されすぎても困るけど...」
伊吹翼
(プロデューサーさんがくしゃっと髪をかく...その仕草がとても男の子っぽい...)
伊吹翼
暁「モテモテになるって目標も、まだまだ完全じゃないし、もっと勉強しなきゃ♪」
伊吹翼
(プロデューサーさん...わたしの目標を覚えててくれたんだ...なんか嬉しいかも♪)
伊吹翼
暁「そのために僕がいるんだから、もっと頼ってくれよ!」
伊吹翼
暁「それしか僕には『生きてる価値がない』んだからさ!」
伊吹翼
...どうして...
伊吹翼
...どうして...そんなこと言うんですか?
伊吹翼
暁「どうしてって...みんなが夢を叶えられるならそれが僕の幸せ、だからかな?」
伊吹翼
でもプロデューサーさんは...本当にそれでいいんですか?
伊吹翼
暁「ははっ...僕の代わりなんていくらでもいるでしょ、僕が使えないなら別の人に...」
伊吹翼
代わりなんていません!! ...だって...だって...
伊吹翼
暁「...どうしたのさ? そんな顔して...どこか悪いとこでも...」
伊吹翼
...わたしは...プロデューサさんの事が本気で...
伊吹翼
暁「...とにかく、これから音楽祭も差し掛かってくるし、頑張ろうね!!」
伊吹翼
(プロデューサーさんに最後の言葉を遮られて、言いたい事が言えなかった...)
伊吹翼
(まさかプロデューサーさんがあんなに悲しい事を言うなんて...)
伊吹翼
(笑顔のプロデューサーさんを目の前にして、飲んだココアはもう上澄みだけの味しかしなかった)

(台詞数: 50)