奇術探偵まかべー『奇術演武』17話
BGM
インヴィンシブル・ジャスティス
脚本家
おぼろ丸
投稿日時
2017-12-13 10:04:11

脚本家コメント
【あらすじ】歪みに飛び込んだ海美を見送った瑞希は【アポロン】と化したレムスと対峙する。その決着は…?

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真壁瑞希
いきます。ロケットパンチ!\バシュッ/
黒井社長
\スッ/アポロン「…なかなか面白いカラクリだが、当たらんよ。」
真壁瑞希
まだまだ!\バシュッ/
黒井社長
アポロン「…飛ばした拳をコントロールしての挟撃とは…\スッ、スッ/…だが当たらんよ。」
黒井社長
アポロン「カラクリの操作で本体の注意が散漫になってはいないかな?」\ヴン/
真壁瑞希
なんの!\ヒュッ/…カラクリを操作しながら隙を見せる奇術師はいません。…たぶん。
黒井社長
アポロン「ふむ、なるほど。だが、不意討ちならばともかく、キミの攻撃も私には当たらぬよ。」
真壁瑞希
\ブン!ブン!/…
真壁瑞希
\ブン!ブン!/…なるほど。神話のアポロンは予言や神託を司る神でもありましたね。
黒井社長
\スッ、ヒュッ/アポロン「飲み込みが早くて助かるよ。いい加減、諦めたらどうかな?」
黒井社長
アポロン「歪みに飛び込んで行った娘が出てくる【未来】も存在はしない。」
黒井社長
アポロン「キミの攻撃の軌道も【未来】が見えてしまえば、かわすのは簡単だ。」
真壁瑞希
\ブン!シュバッ/…
真壁瑞希
\ブン!シュバッ/…あなた自身の【未来】はいかがですか?
黒井社長
\ヒュッヒュッ/アポロン「…あいにくと私自身の【未来】は見られないのだよ。」
黒井社長
アポロン「だがこの世界はやがて消える。もう視る価値もない。」
黒井社長
アポロン「キミたちの仲間とやらも外で騒いでいるようだが、今さらどうしようもあるまい。」
真壁瑞希
あなたが見通せる範囲はせいぜいこの部屋程度ですか?\バシュッ、ブン!/
黒井社長
アポロン「言ってくれるが、見通せる範囲で私の予知が外れることはないよ。」\ヴン!/
真壁瑞希
\バッ/くっ!
黒井社長
アポロン「キミの【未来】ももう見えているのだから!」\ヴゥン/
真壁瑞希
\バッ、ガシャン!/!?しまった…!
黒井社長
\ダッ!/アポロン「キミの【未来】は…!」
真壁瑞希
\ガシッ/あぐ…!
黒井社長
アポロン「このフェンスを乗り越えて真っ逆さまに墜ちている姿…それがキミの【未来】だよ。」
真壁瑞希
(フェンス外に吊り上げられる)\ギリ…/うぐ…
黒井社長
アポロン「さあ、もう終わりにしよう」
真壁瑞希
あなたの見た私の【未来】は…『墜ちていく』私ではなく『墜ちている』私なのですね?
黒井社長
?…どちらにしても違いはあるまい。さらばだ。\パッ/
真壁瑞希
…それが大違いなのです。\くいっ/
黒井社長
\シュルル…ギュッ/アポロン「がっ!…き、貴様…!」\ギリギリ…/
真壁瑞希
ワイヤートラップ。…ただ空振りしたわけではありません。ワイヤーも見づらいものを使用。
黒井社長
アポロン「貴様…わざと…!」\ギリギリ…/
真壁瑞希
あなたの【未来】を見通す視覚も、その死角までは判らなかったようですね。
真壁瑞希
あなたの衝撃波は強力なのでしょうが、全身を拘束された状態で使えますか?
黒井社長
\ギリギリ…/アポロン「ぐ…が…!」
真壁瑞希
そして、今はその身体で私の落下の荷重を止めている状態。…よく持ちこたえています。
真壁瑞希
そして、今はその身体で私の落下の荷重を止めている状態。…よく持ちこたえています。けれど。
黒井社長
\ガシッガシッ/アポロン「!?…貴様、まさか!」
真壁瑞希
残念ながら、ロケットパンチはまだ動いています。
黒井社長
アポロン「止めろ!このまま墜ちれば貴様も…!」
真壁瑞希
私が『墜ちている』姿を見たのでしょう?共に落下していなければ見えないはずなのです。
黒井社長
アポロン「止めろ!止めろおおおお!」
真壁瑞希
ライヘンバッハ。…死なば諸共。あなたをここで止めてみせます。
真壁瑞希
高坂さん。…あとは、頼みます。

(台詞数: 45)