七尾百合子
くくく…我は永劫の時を生きる吸血鬼…今宵も麗しき乙女の血を啜らせてもらおう…
七尾百合子
さて、今宵の贄は当代一と評判のお姫様…滅多に姿を見せないが見た者は一様に凄いと言う…
七尾百合子
滅多に城の外へ出ない箱入り娘のようだが、我の訪問を妨げる事は不可能なり…
七尾百合子
とは言え妙に警備が少ないな、私室の前とは言え兵士の一人もいないとは…
島原エレナ
もう、姫様ったらこんな時間にお腹が空いたなんて言っちゃって…
島原エレナ
姫様なら大丈夫だろうけど太ってドレスが入らなくなったりしたら恥ずかしいヨー…
七尾百合子
あのティーセットを運んでいるのは侍女か…あれが警護役を兼ねてるのか…?
七尾百合子
どれ、その力見定めてやろう…能力鑑定!
島原エレナ
侍女エレナ 17歳 職業:魔弓使い LV.68 HP:850 MP:420
島原エレナ
腕力600 素早さ400 器用800 魔力500 技能:弓術、暗殺、光魔法、女中等
七尾百合子
なるほど、なるほどなるほど、これ程の手練れなら他の護衛などいるまいな…
七尾百合子
と、言うかあんなの私にも勝ち目無いよ……
七尾百合子
真祖ユリコ 770歳 職業:吸血鬼 Lv30 HP:400 MP:800
七尾百合子
腕力200 素早さ400 器用250 魔力500 技能:吸血、再生、血魔法、闇魔法等
七尾百合子
私だって小国の軍隊なら正面から殲滅できる実力があるんだよ?
七尾百合子
その私が三人いても勝てる気がしないってあの侍女どんな化け物なのさ…
七尾百合子
ま、まぁあの侍女がこの国の最高戦力であるのは間違い無い…奴が離れる隙を狙うか…
島原エレナ
(30分後)んー、やっぱり姫様の食べっぷりは見てて気持ちがいいヨー!
七尾百合子
食器を下げに行ったか…警備に戻るまでの5分で攫ってしまおう…
七尾百合子
と、言うわけで煙に変化して鍵穴からこっそりと侵入っと…正面から押し入るの怖いし…
永吉昴
やっぱエレナの作る茶菓子はうめーなぁ!ちょっとつまむつもりがもうお腹ぱんぱんだぜ!
七尾百合子
(あれが姫様か、高貴さと美しさではなく愛らしさと人懐っこさで惹きつけるタイプのようだな…)
七尾百合子
(少々気品が足りぬのは気になるが、それでも我と夜を歩むに相応しい極上の贄よ…)
永吉昴
で、このままベッドに飛び込めば最高なんだが…お客さんか?
七尾百合子
ほう、私の気配に気づきましたか…流石は王女、ますます我が眷属に欲しくなりますよ…
永吉昴
へぇ、煙が人型に…吸血鬼って奴か?噂には聞いてたけど初めて会ったぜ!
七尾百合子
その通りです…しかし、中々の余裕ですね…あの侍女が控えているからですか?
永吉昴
いやいや、エレナには手を出させねーよ、こんな面白い奴他人にあげるわけないじゃん!
七尾百合子
えっ、まさかこの私と闘うつもりなんて事は…能力鑑定!
永吉昴
王女スバル 15歳 職業:武神 Lv204 HP:7900 MP:5978
永吉昴
腕力4100 素早さ10254 器用9879 魔力3284
永吉昴
技能:格闘術、気功術、槍術、短剣術、見切り、空中歩行、縮地等
七尾百合子
す、凄い…これ、龍神でも魔王でも素手で殴り倒せるんじゃないの…?
永吉昴
いやー、吸血鬼ってくらいだから強いんだろお前?組手の相手がいなくて退屈でさー…
七尾百合子
いやいやそれだけ強いなら能力差解って!私なんてデコピン一発で消し飛ぶから!
島原エレナ
姫様はあり得ない程強いけど自覚が無いから箱入り娘って事にして城に押し込んでるんだよネ…
島原エレナ
だからこういう侵入者はむしろ歓迎ダヨ!姫様が満足するまで相手してあげてネ!
七尾百合子
いや、待って…解ってて侵入させたの!?
島原エレナ
うん!お茶菓子はまた持ってくるから生きて飲めるよう頑張ってネ!
七尾百合子
つ、付き合ってられるか!逃げ…羽交い締めにされた!?
永吉昴
女の子の侵入者って珍しいからさ!今夜はガールズトークやろうぜ!拳で!
七尾百合子
い、いやぁああああああ!
島原エレナ
こうして王城に今宵も贄の悲鳴が響くのであった…めでたしめでたし!
(台詞数: 43)