北上麗花
亜美ちゃん、なかなか帰ってこないね…。
野々原茜
変な言い方だけど、仕方ないよ。亜美ちゃんにとっては裏切られたようなものだから…。
野々原茜
たぶん、茜ちゃんが同じ立場でも割り切れなかったと思うな。麗花ちゃんだってそうでしょ?
北上麗花
……。【ガタッ】
野々原茜
麗花ちゃん。亜美ちゃんを探しに行ったってたぶん亜美ちゃんは逃げちゃうと思うよ。
北上麗花
でも、流石にもう夜になっちゃってるよ。そろそろ帰ってくるなり連絡するなりあると思うけど…?
野々原茜
それは…確かに気になるけど。
野々原茜
それは…確かに気になるけど…ノックの音?【コンコン】
北上麗花
亜美ちゃん!?
高木社長
【ガチャッ】失礼する。
北上麗花
……。
高木社長
…露骨に嫌な顔をするものではないぞ。望み人ではなかったのは分かるがな。
野々原茜
いつかの密猟犯じゃん。どうしたのさ。
高木社長
大したことではないさ。ここに届け物を持ってきたのだが…ちびっ子はいないようだな。
北上麗花
届け物…?それにちびっ子って、亜美ちゃんに何か用なの?
高木社長
ああ、こいつらだ。
野々原茜
【ヒョコッ】マイナンとテッカニン!?この子たち、一体どうしたのさ。
高木社長
私はしらん。ただ、街中にいたから連れてきたのだが…やはりちびっ子の手持ちだったか。
北上麗花
あの、亜美ちゃんは近くにいなかったんですか!?
高木社長
知らん。ただ、近くにボールも見当たらなかったところを見るといなかったんだろうな。
北上麗花
そっか…どこ行っちゃったんだろ…。
高木社長
…マイナンが何かを大事そうに抱えているのだが、それは放っておいてもいいのか?
野々原茜
マイナンが何か持ってるって…なにこれ、髪飾り?
北上麗花
これ、亜美ちゃんが持ってる髪飾りの色違い…かな。どうしてこんなものを?
北上麗花
『―――亜美を、助けて!』
北上麗花
!?今、声が聞こえなかった?女の子の声。亜美ちゃんそっくりな…。
野々原茜
…茜ちゃんにも聞こえたよ。幻聴じゃないみたいだね。【ポウ…】
北上麗花
真美『亜美を、助けて…!』
野々原茜
っ!?亜美ちゃんそっくりな女の子…しかも半透明!?なにこれ、幽霊…?
北上麗花
真美『亜美は…ロケット団に…亜美を…助けて…』【シュウゥゥ…】
野々原茜
消えちゃった…?
北上麗花
というか、今ロケット団にって言わなかった…?
高木社長
…よく分からんが、何か訳ありのようだな。
野々原茜
あ、まだいたんだ。
高木社長
なに、心配しなくとも届けるものは届けたからすぐに失礼するさ。
高木社長
なに、心配しなくとも届けるものは届けたからすぐに失礼するさ…そういえば。
高木社長
私はこういう家業をしてる都合、いろいろな所に顔が利くのでな。
高木社長
私が受けた以来の中に、不思議な依頼があったのを覚えている。いや、ポケモン自体は普通だが。
高木社長
届け先がかつてロケット団の本拠地があった場所…だった依頼があったな。
高木社長
あんな廃墟に届けるだなんて物好きがいたことを覚えているが…さて、有益な情報かね?
高木社長
――――――――――。
野々原茜
密猟犯の話だけど、どうするの?アジト跡地に行ってみる?
北上麗花
もちろんだよ。今はそれしか手掛かりがないからね。
北上麗花
それに、亜美ちゃんそっくりな子が『ロケット団』って言ってたから。きっと、何かはあると思う。
野々原茜
そうだね。一応確認するけど、すぐに探しに行ってみる?
北上麗花
もちろん…って言いたいけどちょっとだけ待ってて。あの子を連れてくるから。
(台詞数: 46)