野々原茜
プロちゃんプロちゃん、今日の茜ちゃんどうだった?可愛かったでしょ。
野々原茜
だよね～。なんたってウェディングドレスを着た茜ちゃんだからね、可愛いに決まってるよね。
野々原茜
いや、これはもう可愛いという表現では収まりきらない可愛さだよね。
野々原茜
というわけでなでなでを要求するのだー。
野々原茜
えへへ、やっぱりプロちゃんのなでなでは安心するね。
野々原茜
ねぇプロちゃん、今日ね、茜ちゃんの誕生日なんだ。
野々原茜
知ってるって?さすがだね。それでね、一つお願いしたいことがあるんだけど…。
野々原茜
え?茜ちゃんのためにプリンを用意してくれたの?
野々原茜
やっぱりプロちゃんは茜ちゃんのことよくわかってるね～。
野々原茜
と言いたいんだけどごめんね、プリンも大事だけどそうじゃないんだ。
野々原茜
うんとね、茜ちゃんの新郎の役をやってほしいんだ。
野々原茜
撮影は終わってるのは知ってるよ、でももう少し新婦さん気分を味わいたいじゃん。
野々原茜
ね、いいでしょ～、茜ちゃんからの～、お・ね・が・い♡
野々原茜
にゃは、さすがプロちゃん。やってくれると信じてたよ。
野々原茜
じゃあじゃあ茜ちゃんの隣に立ってね。
野々原茜
新郎、プロちゃんさん。
野々原茜
あなたは生涯、茜ちゃんのことをなで続け、幸せにするということを誓いますか?
野々原茜
………。
野々原茜
うん、いい返事だね。じゃあ次はプロちゃんの番だよ。
野々原茜
………。
野々原茜
………………。
野々原茜
はい、誓います。
野々原茜
それじゃあ誓いの口付けを…
野々原茜
……なんで止めるの?そこまでする必要があるのかって?
野々原茜
こういうのは雰囲気が大事なの!
野々原茜
フリだけでいいからさ。ね、お願い。
野々原茜
えへへ、さすがプロちゃん。そういうところが大好きだよ。
野々原茜
それじゃあ誓いのキスを…
野々原茜
(うわぁ…フリだけって言ったけど、プロちゃんの顔が近いよ～)
野々原茜
(でもここまでは茜ちゃんの予定通り。)
野々原茜
(ごめんね、プロちゃん。騙すつもりじゃなかったけど…最初からこうするつもりだったんだ。)
野々原茜
………。
野々原茜
(どうして…?体が…思うように動いてくれない…。)
野々原茜
(あと少し…目の前にはプロちゃんがいるのに…なんで…?)
野々原茜
(なんでキスができないの?)
野々原茜
あ……。
野々原茜
も、もうプロちゃんったら何残念そうな顔してるの?フリだけだって言ったじゃん。
野々原茜
茜ちゃんはみんなの茜ちゃんだから本気にされるとね。
野々原茜
いくらプロちゃんでも茜ちゃんの唇はそう簡単には奪わせないぞ。
野々原茜
でも付き合ってくれてありがとうねプロちゃん。
野々原茜
おかげ様で茜ちゃんの青春に新たな1ページが刻まれたよ。
野々原茜
……それじゃあ着替えてくるからちょっと待っててねー。
野々原茜
…………。
野々原茜
もう…茜ちゃんのばか…。
(台詞数: 44)