野々原茜
やあ!やあ!遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ!!
野々原茜
今日は一体何の日か、みんなは知ってるかにゃ?
野々原茜
……。
野々原茜
そう!この、可愛い可愛い茜ちゃんの生誕祭だよ!!知らなかったなんて言わせないからね?
福田のり子
…茜、一人で何やってんの。
野々原茜
今の?今日の茜ちゃんのバースデーライブで使う、口上の確認だよ?
福田のり子
何で口上の確認してんの!?普通いらないでしょ?
野々原茜
え?そりゃ、MCとかも練習とか事前準備とかってやってるでしょ?
野々原茜
まあ、本来はこんなことしなくても常に完璧であり続ける茜ちゃんには不必要なんだけど…。
野々原茜
今日が茜ちゃんの誕生日であることを知らない不届き者に知らしめるためだよ!
福田のり子
いやいや、劇場でそんな大声出さなくても、茜の誕生日を知らない人はいないでしょ。
福田のり子
なんてったって、アタシたちは仲間だからね。
野々原茜
仲間だもんげ!
福田のり子
…なにそれ。
野々原茜
え?なんか言わなくちゃいけない気がしただけだよ。
福田のり子
…まあいいや。それより…はいっ。【ポイッ】
野々原茜
おおっとい。茜ちゃんナイスキャッチ!【パシッ】
野々原茜
…ヘルメット?
福田のり子
そ。ライブまでまだまだ時間があるんでしょ?ちょっとドライブでもしてこない?
野々原茜
ほほう。これは…茜ちゃん、デートに誘されてるんだね!
野々原茜
いや～…茜ちゃんは可愛いからね!デートに誘いたくなる気持ちもよくわかるよ、うん!
福田のり子
…空港と漁港、どっちがいい?
野々原茜
なにその選択肢!どっちもまともな予感がしないんだけど!?
福田のり子
マグロ漁船か海外体当たりロケか…好きな方を選びなよ!何なら雪山でもいいよ?
野々原茜
どれもお断りです!ノーサンキュー!!それは百合子ちゃんかジュリアちゃんに任せてね!?
福田のり子
冗談だってば。さ、茜が行きたいところ言って。安全運転で向かうからさ。
野々原茜
ほほう?そんなこと言われちゃうと何処に行くか迷っちゃうにゃ～。
野々原茜
で、いったいどういう風の吹き回しなの?
福田のり子
…実は、茜への誕生日プレゼントをリコッタの皆で作ってる最中なんだけど。
野々原茜
リコッタのメンバーで作る…ふむ、何を作ってるかは置いといて、大惨事はあり得ないと見た。
福田のり子
大惨事って…。で、材料を寝かせる時間があるんだけどさ。ちょっと手持無沙汰になっちゃって。
福田のり子
だったら待ってる間、時間つぶしに茜と過ごすのもいいかなって思ってさ。
野々原茜
ほほう…なるほどなるほど。
野々原茜
茜ちゃん、料理にはあんまり詳しくないんだけどさ。
野々原茜
料理ってさ、そんなお出かけする程度生地を寝かしたりするようなものなの?
福田のり子
アタシも詳しくないけど、物によって違うんじゃないの?
野々原茜
ほうほう。
野々原茜
実は、アタシにおやつ作りなんて似合わないとか言って逃げてきたとかだったりして。
福田のり子
な、ななななんのことだかさっぱり!
野々原茜
めっちゃ動揺してるじゃん!!図星!?図星でしょ!!
福田のり子
…だって、春香が用意してくれたエプロンがふりっふりのアタシに全然似合わないやつでさ。
福田のり子
奈緒はちゃかしてくるし、亜利沙なんて料理そっちのけでカメラ構えてるんだよ?
福田のり子
調理室から逃げてきたアタシが言うのも変だけど、料理にならないんだもん!!
福田のり子
だったら、アタシはアタシなりに茜を喜ばせてあげた方が良いんじゃないかって思ったんだよ。
野々原茜
茜ちゃん、なんかその様子が容易に想像つくよ。
野々原茜
それで、茜ちゃんのいきたいところに連れてってくれるんだよね?
野々原茜
それじゃあ、リコッタの皆がいる調理室に連れてって♪
福田のり子
なんで!?
野々原茜
いや～、茜ちゃんとしてはちゃんと『リコッタ』みんなで作ってほしいからさ。ね?
福田のり子
もうっ、仕方ないなぁ。桃子たちに何か言われても知らないからね?
(台詞数: 50)