北沢志保
〔客席〕……まずは探り合いみたいですね?どちらも周囲を警戒してますよ。
北上麗花
〔客席〕荒れた市街地に、配置されたモビルワーカーがいっぱい…。
北上麗花
〔客席〕地面には色んな武器が落ちてるね…自由に使っていいみたいだけど…。
北沢志保
〔客席〕二人とも武装が固定されてるから、どこかで必ず頼るハズですよ。
北上麗花
〔客席〕だよね?モビルワーカーは見境なく撃ってくるみたいだから。
北沢志保
〔客席〕さて……どちらが先に動くか。
北沢志保
[]
佐竹美奈子
歌織(美奈子ちゃんのデスティニーは、長距離ビーム砲の射程が少し短くなってるハズ…)
佐竹美奈子
歌織(…こっちのツインバスターライフルを警戒してるのね?)
佐竹美奈子
《バンッ!バァンッ!!》おぉっと!?
佐竹美奈子
歌織(モビルワーカーの射撃で隙が…!これで先手を取れるわ!)
佐竹美奈子
歌織「良い子のみんな、お待ちかね!一発派手にいくわよ!!」
佐竹美奈子
《ズゴォォォォォ!!!》くっ!?
佐竹美奈子
(…間一髪。やっぱり撃ってきたかぁ…一旦ビルの隙間に降りて、武器を探すかな?)
佐竹美奈子
歌織「……煙に紛れたか。」
佐竹美奈子
歌織「……隠れたのなら、あぶり出すまで。バスターライフルも使い様よ!」
北上麗花
〔客席〕あれ?…これは、翼で機体を覆ったね?
北沢志保
〔客席〕大気圏突入モードになって、頭から突っ込んでる……。
佐竹美奈子
歌織「スパイラル、ゲッタービーム!!」《ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!》
佐竹美奈子
《ドガァ!ドガァ!ドガァ!ドガァァ!!》[地上の廃墟が更に荒れる]
北沢志保
〔客席〕…結構、派手にやりますね?あの人。
北上麗花
〔客席〕でも美奈子ちゃんだって防戦一方じゃないハズだよ?…あ、ウイングゼロが地上に降りた。
佐竹美奈子
歌織(……?デスティニーはどこへ行ったの?)
佐竹美奈子
《ガシッ!!》歌織「っ!?」
佐竹美奈子
…つかまえましたよ。【歌織「し、しまっ!?」】
佐竹美奈子
白虎咬!《ボアァァッ!!》
佐竹美奈子
【歌織「くぅっ!?」】続けて、玄武剛弾!!《ズビュゥゥゥン!!》
佐竹美奈子
《ドガァァン!!》歌織「う”ぅぅっ!?……い、今のは効いたわ。」
北沢志保
〔客席〕…なるほど。迂闊に地上に降りた所を、両手で背後からつかんで…
北沢志保
〔客席〕気功衝のたぐいで吹き飛ばした後…右手首だけ、回転型ロケットパンチで追い打ち…
北上麗花
〔客席〕美奈子ちゃん…武器というより、(ソウルゲインの)手首を拾ったんだね?
佐竹美奈子
歌織「…ふふっ。面白いわ、美奈子ちゃん。その大胆なところ、私も見習わなくっちゃね。」
佐竹美奈子
歌織「というわけで、これならどう!?」《ブゥゥゥゥン!》
佐竹美奈子
いや…置いてあったメテオホッパー(バイク)に乗って走ってくるだけ?
佐竹美奈子
じゃない!?フラガラッハ(剣)をブン投げてきたっ!?
佐竹美奈子
歌織「…からの、ボトムアターーック!!」
佐竹美奈子
《バゴォォォ!!》危なっ!?バイクだけ突き放して自爆させるなんて!?
佐竹美奈子
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北上麗花
修P「……子供受けがええ上に、あの余裕の魅せ方…美奈子が遊ばれとるみたいじゃ。」
北上麗花
修P「あの歌織って娘、侮れんなぁ。美奈子もまだまだ精進せんとな…。」
北上麗花
修P「でも、おかげでお客さんの熱気も徐々に温まってきたな…。」
北上麗花
修P「そろそろ、調味料の一つも入れてやるか…。」
北上麗花
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佐竹美奈子
《ズゴゴゴゴゴ…》っ!?…この振動は?
北上麗花
《ズドォォォン!!》〔客席〕え?…地面から何か出てきたよ?
北沢志保
〔客席〕SD頭身ですけど、3倍ほど大きいですね?…アレは、ガンプラなんでしょうか?
佐竹美奈子
何アレ!?あんなのが出てくるなんて聞いてないんですけど!?
佐竹美奈子
歌織「何故か頭部こそジムだけど、あの迫力のあるフォルムと大剣……名付けるとすれば」
佐竹美奈子
歌織「ヴァルシオン・ジムね!?」
(台詞数: 49)