矢吹可奈
[モゾモゾ…モゾモゾ…]
矢吹可奈
…………志保ちゃん、狭くない?
北沢志保
だ、大丈夫……
北沢志保
(凄く密着してる……)[モゾモゾ]
矢吹可奈
せっかく泊まりに来てくれたのに……お客様用の布団はクリーニングに出しちゃってるんだって。
北沢志保
急な話だったし……泊めてくれただけでもありがたいわ。
矢吹可奈
でも、こっちから提案したのに……明日の朝の仕事に間に合うようにって。
北沢志保
ウチの家からは少し行きづらかったから……すごく助かってら。だから気にしないで。
矢吹可奈
そう?
北沢志保
うん。泊めてくれてありがとう。
矢吹可奈
そっか。なら良かった。
矢吹可奈
けど……
矢吹可奈
えへへ♪
北沢志保
ん?……どうしたの?
矢吹可奈
えへへへへ〜♪
北沢志保
だから、どうしたの?
矢吹可奈
ううん、大したことじゃないんだけど……
矢吹可奈
まさか、志保ちゃんがウチに泊まりに来てくれて、一緒のベッドで寝ることになるなんて。
北沢志保
それが?
矢吹可奈
初めて会った頃の私達じゃ考えられないなって。
北沢志保
…………そう?
矢吹可奈
志保ちゃんすごく冷たかったし……
北沢志保
いや、それは……!!
北沢志保
まぁ……
矢吹可奈
その時の事を考えると、今はすごく嬉しい。
北沢志保
…………
矢吹可奈
志保ちゃん?
北沢志保
自分で言うのもなんだけど、よく諦めなかったわね。
矢吹可奈
へ?
北沢志保
あれだけ冷たくしたのに、めげずに話しかけてきて。
北沢志保
普通、冷たくされたら、簡単に仲良く出来る人の方に流れると思うんだけど。
矢吹可奈
う〜ん……正直自分でも、仲良くしたい気持ちがあるだけで理由はよく分かってなかったけど…
矢吹可奈
今ならなんとなく思うよ。
北沢志保
…………
矢吹可奈
多分だけど、相手の心のすごく深い部分……心の根っことかそういう所……
矢吹可奈
そこを好きになっちゃうと、その人のことを嫌いにならなくなっちゃうんだと思うよ。
矢吹可奈
たぶん私は、志保ちゃんのかっこいい所とか、実は優しい所とか、そういう深い所を好きになった…
矢吹可奈
だから、諦めなかったんだと思うよ。
矢吹可奈
その時は全然そういうこと考えてなかったけど……
北沢志保
…………
矢吹可奈
もう、仲良くなっちゃったし………
矢吹可奈
絶対、嫌いになってあげないからね![ギュウッ][抱きつく]
北沢志保
…………
北沢志保
…………もう寝るわよ。明日も早いし。[クルッ]
矢吹可奈
ええ、なんで背中向けちゃうの!?
北沢志保
…………
矢吹可奈
こっち向いてよ、志保ちゃ〜ん!
北沢志保
(まったく、この子は……)
(台詞数: 48)