星井美希
撮影、疲れたの~。休憩なんだし、ホントはゴロンとしてお昼寝したいの!
百瀬莉緒
業界のお約束とはいえ、夏の暑い盛りに冬向けのCM撮影は厳しいわね。
百瀬莉緒
お姉さんも、流石にちょっと癒しが欲しくなっちゃうわ。仕事中だけど、一杯入れたいところね。
エミリー
莉緒さん。流石に酒類はダメですよ。せっかくのお仕事に響きますよ。
百瀬莉緒
でもねぇ……スタジオのセッティングがいつ完了するか分からないからって、
百瀬莉緒
事務所で衣装のまま待機なんて、プロデューサー君もちょっと抜けてると思うわ。
星井美希
夏は暑くてダラダラするのに、これじゃあやってられないの。
エミリー
確かに私も、日本の夏がここまで蒸して辛いとは考えていませんでした。
エミリー
ここはひとつ、「甘酒」でも頂きたいところですね。
星井美希
……エミリー、疲れてるの?
星井美希
……エミリー、疲れてるの?……甘酒は、お正月くらいに飲んで、体がポカポカするものでしょ?
星井美希
夏に飲むなんて、そんな根性無いの。
エミリー
いえいえ、そうとは限らないんです。
エミリー
江戸時代には、甘酒は夏に体力をつけるために、冷やして頂いていたんです。
エミリー
桶を担いだ行商人が、往来に売りに来て、町民の方が一杯ずつ買って飲んだのですよ。
百瀬莉緒
思い出したわ。甘酒ってブドウ糖が豊富だから体力増強にもってこいだし……
百瀬莉緒
ビタミンBやアミノ酸がね、お肌や髪にいい効果をもたらすのよ。置き換えダイエットもできるし。
エミリー
酒粕で作ることもありますが、ご飯を麹で糖化させるので、お米の優しい甘みが素敵ですよ。
星井美希
お米の甘み……
星井美希
お米の甘み……アハッ、そう聞くと飲みたくなってきたの。
百瀬莉緒
そうだ。確かひな祭りのときに、みんなが飲まなかった甘酒が残っていたわ。
百瀬莉緒
冷蔵庫に入れてあったはず……プロデューサー君、開けちゃっていいでしょ?
星井美希
……莉緒、行っちゃったの。甘酒でもお酒なのかな?
エミリー
いえ、甘酒は一晩糖化させるだけなので、基本的に酒精はほぼ無い飲み物です。
エミリー
でも、不思議ですね。雛祭りの時の甘酒は、皆で美味しく飲み切った筈ですが……
エミリー
でも、不思議ですね。雛祭りの時の甘酒は、皆で美味しく飲み切った筈ですが……まさか!
百瀬莉緒
ミキちゃ~ん、エミリーちゃ~ん。お姉さんなんだか、すごく楽しくなってきたわ~。
エミリー
やっぱり……あの時誰も飲まなかった、「白酒」を飲んだのですね。
エミリー
白酒は、お米を味醂や焼酎に一ヶ月くらい漬け込み、発酵させたもの……つまり、お酒です。
百瀬莉緒
ねぇプロデューサー君。莉緒、体が火照ってきちゃった……しばらく付き合ってよ。
星井美希
莉緒が脱落するから、休憩時間が長引きそうなの。ミキも衣装脱いで、お昼寝していい?
エミリー
……なんだか、一気に疲れてしまった気がします。私は、お茶を淹れてきます。
(台詞数: 32)