田中琴葉
私は私の目標のためにこんな所で止まる訳にはいかないの!!行きなさい、亜美ちゃん!!
双海亜美
……マグネットボム。【ボシュッ】
北上麗花
ミュウツー、サイコキネシス。
田中琴葉
っ!マグネットボムを止められた…。
北上麗花
ミュウツー、そのまま、その辺の機械にぶつけておいて。【メシャッ!】
田中琴葉
だったら、亜美ちゃん!
双海亜美
……でんじほう。【バチバチ…!!】
双海亜美
……でんじほう…!?【ビキィッ!】
北上麗花
サイコキネシスで体の向きをかえさせて。そのまま、壁に撃たせちゃって。
田中琴葉
【バチィッ1!】施設が…!!
北上麗花
ごめんね、亜美ちゃん。ちょっと苦しいと思うけど我慢してて。
北上麗花
ミュウツー、サイコキネシスで亜美ちゃんを拘束して。
双海亜美
がっ…!?【ビシィッ…!!】
田中琴葉
その程度の拘束、振りほどきなさい!!
北上麗花
無駄だよ。ミュウツーの超能力は全てのポケモンの中で一番強力。
北上麗花
いくらアーマーを着こんでても、人間の力じゃ足掻きようがないよ。
北上麗花
さて…ミュウツー。亜美ちゃんのアーマーの両肩関節部を回転させて。
双海亜美
ぐっ…!!【グリッ】
田中琴葉
いったいなにを…!?
双海亜美
【バキッ】……!?
田中琴葉
肩部分のアーマーが外れた…!?
北上麗花
肩の装甲さえ外しちゃえば、技のエネルギーの供給は出来なくなるみたいだね。次!
双海亜美
……!?【バキッ…!】
田中琴葉
アーマーがどんどん外されていく…こんな、いとも簡単に!?
北上麗花
それは当然だよ?だって、このアーマーの元になった拘束具を作ったのは私だから。
北上麗花
それに、その拘束具はこのミュウツー専用に作ったものだったんだから。
北上麗花
転用前のすべてを知ってるんだもん。少し手を加えた程度なら機構は簡単に把握できるよ。
田中琴葉
ミュウツー…たしか、辛うじてサルベージできた資料に記載されてた、人造のポケモン…。
田中琴葉
その知能と凶暴性から、先代の総帥すらも命令を下すことが難しかったって記されてた…!
北上麗花
そう。だから、総帥は力を強制的に押さえつける拘束具を作るように私に命じたの。
北上麗花
……ただ、私の言うことだけはちゃんと聞いてくれるんだよ。
北上麗花
元となったポケモン…ミュウのまつ毛一本だけじゃここまでは作り出せなかったからね。
田中琴葉
…まさか。
北上麗花
この子には、私の遺伝子データも入ってる。私の分身みたいなものだからね。
北上麗花
だから、私の命令は聞いてくれる。これで最後だよ、ミュウツー。
双海亜美
あ……。【ズシャッ】
田中琴葉
装甲が全部破壊された…!
北上麗花
ありがとう、ミュウツー。亜美ちゃんをこっちに連れてきて。
双海亜美
……。【フワ…】
北上麗花
よいしょ…っと。…うん。気を失ってるけど、ちゃんと息はしてるね。
田中琴葉
……。
北上麗花
さて、後は貴女だけだね。こんな手を使った以上、もう打つ手はないんでしょ?
北上麗花
ミュウツー、最後の仕事だよ。このアジトを全力で破壊しちゃって。
北上麗花
―――サイコブレイク。
北上麗花
――――――――――。
田中琴葉
……終わったのね。私の夢も、目的も。
田中琴葉
最期はアジトの崩壊といっしょに消える。悪の親玉らしい素敵な定めじゃない。
田中琴葉
それにしても、本当に容赦ない位にぶち壊してくれたわね。ふふっ、どこで道を間違えたのかしら。
田中琴葉
ふふっ、ふふふ。ははははっ!!きっと、この道を選んだところから間違いだったんだわ!!
田中琴葉
……ごめんなさい。貴方みたいな悪のカリスマにはなれませんでした、お父さん。
(台詞数: 50)