七尾百合子
プロデューサーさん、大事なお話があるんです。お時間、いいですか?
七尾百合子
はい、とっても真剣な話です
七尾百合子
今度、劇場で劇をやりますよね?超ビーチバレー、三姉妹カフェ、劇場サスペンス…
七尾百合子
私も劇場の一員として、ぜひ役を演じてみたいと思っているんです
七尾百合子
で、思ったんです。どうすればこの熱意が伝わるんだろうって
七尾百合子
その答えが、これです!
七尾百合子
はい!私がやりたい役、劇場サスペンスの探偵、その設定資料集です!
七尾百合子
こういうのって、やっぱりプロの脚本家の方に考えてもらうものとは思うんですけど…
七尾百合子
でも、自分から動かなくちゃ、役を射止めることなんてできないと思ったんです
七尾百合子
なので、ほんの少しでも目を通してもらえたらな、と……迷惑だったでしょうか?
七尾百合子
……は、はい!私、どうしてもあの役をやってみたいんです!
七尾百合子
だって、探偵ってカッコいいじゃないですか!ほんのわずかな残痕から、事件を紐解くんですよ?
七尾百合子
私、こう見えて推理力には自信があるんです!
七尾百合子
杏奈ちゃんのアドベンチャーゲームの謎を解いてあげたこともあるんですからね?
七尾百合子
え、それだけじゃ推理力の証明にはならない、ですか?
七尾百合子
ふっふっふっ……プロデューサーさん、秘密はもう一つ隠されていたんですよ
七尾百合子
私がなぜ推理力に自信があると言ったのか、その秘密…
七尾百合子
……推理小説を読んでいるからじゃないか?
七尾百合子
な、なんでバレたんですか!?プロデューサーさん、もしや名探偵…?
七尾百合子
うぅ、そうですよね……私みたいな子が自信満々な時って、本で得た知識をひけらかしてる時です
七尾百合子
いいじゃないですか、ちょっとくらい夢見たって……
七尾百合子
私だって、本に出てくる探偵みたいにスマートに謎を解決したりしてみたいんですよ…
七尾百合子
……私が探偵役をやりたいって思ったの、カッコいいと思ったからだけじゃないんです
七尾百合子
探偵って、スマートに謎を解決しているイメージですけど、本当はそうじゃないのかなって
七尾百合子
本の中では省かれているけど、きっとものすごく必死に証拠を探しているはずです
七尾百合子
血の滲むような努力と、それを形にする頭脳、ひらめき…
七尾百合子
ただスマートなだけじゃない、積み重ねたものがあるからこそ、探偵はカッコよく見えるのかなって
七尾百合子
大変な役かもしれません。だけど、この役を演じることで、私はもっと新しい私になりたいんです
七尾百合子
見てくださるファンの皆さんの心の中に、アイドル七尾百合子の新しい姿を見てもらいたいんです
七尾百合子
泥臭くても、最後にはカッコよく事件を解決する名探偵。私もそうなりたいなって…
七尾百合子
………はい。本気で、探偵役、取りに行きたいです!
七尾百合子
そのためにも、まずはプロデューサーさんとの相談が不可欠かなって
七尾百合子
私にとってのプロデューサーさんは、ホームズで例えるならワトソンですから!
七尾百合子
いや、それともヘイスティングズ大尉…?うーん、悩みます…
七尾百合子
あっ、設定資料集の話ですよね!ごめんなさい、つい…
七尾百合子
探偵の設定なんですけど、今回はちょっと自己投影型にしてみました!
七尾百合子
この探偵、古今東西の推理小説を読み込んで、あらゆるトリックを記憶していて…
七尾百合子
その記憶の中から、赴いた現場に使用されたものに近いトリックを推理に活用するんです!
七尾百合子
あらゆる事件を解決に導いてきた名探偵ですが、今回は少し勝手が違って…
七尾百合子
なんと、今まで読んだどの推理小説のトリックにも当てはまらないトリックが使用されていたんです
七尾百合子
当然、探偵は困惑します。今までのやり方が通用しないんですから
七尾百合子
……ですが、探偵は諦めません。探偵は、事件を解決しなければいけないんです
七尾百合子
探偵小説のようにスマートじゃないかもしれない、理想通りじゃないかもしれない…
七尾百合子
でも、正義は必ず勝つものって、知っているから。
七尾百合子
今こそ自分自身の力で、事件を解決する時!さぁ、推理開始よ!
七尾百合子
……えっと、どうでしょうか?ちょっと設定に無理があったかな…
七尾百合子
本当ですか?私の熱意、ちゃんと伝わりましたか?
七尾百合子
えへへ、なら、嬉しいです。寝ずに考えてきた甲斐がありました
七尾百合子
……この資料が、少しでも役に立つといいな
七尾百合子
プロデューサーさん。役、掴めるように頑張りますから…プロデュース、お願いしますね?
(台詞数: 50)