北沢志保
我が家にはお粥をハフハフしながら食べる駄神というべきお稲荷さまがいます。
矢吹可奈
うん、この七草粥あんまり美味しくないね〜。
北沢志保
なら食べるな!(ヒョイ)
矢吹可奈
あ、返してー!まだ残ってるよ〜。
北沢志保
全く…食い意地が張ってるんだから。
矢吹可奈
だって私、食っちゃ寝キャラだからね。
北沢志保
そういえばそんな設定あったわね。すっかり忘れてたわ。いつの間にか天界でバイトしてたし。
矢吹可奈
と言うわけで食べ終わったら寝まーす。
北沢志保
てい!(ゲシッ)
矢吹可奈
アイタッ!痛いよ、志保ちゃん。
北沢志保
あんた、このお正月ずっと食っちゃ寝してたでしょうが!
矢吹可奈
だからだよ、もう1日ぐらい…
北沢志保
世間はもうお正月終わりなのよ?
矢吹可奈
なんてこった⁉︎
北沢志保
…
矢吹可奈
志保ちゃん、そこは「パンナコッタ?」って言うとこだよ?そしたら私が「なんのこっちゃ!」て…
北沢志保
言うわけ無いでしょ!(ゲシッゲシッ)
矢吹可奈
痛い痛い!
北沢志保
全く…いつまでたってもおめでたい頭は変わらないわね。
矢吹可奈
えっへん♪
北沢志保
褒めてない。
矢吹可奈
なんとぉー!
北沢志保
うるさい。
矢吹可奈
お口チャック…出来ない。アイコン的に。
北沢志保
何の話?
矢吹可奈
あ、こっちの話だから気にしないで。
北沢志保
それにしても…お稲荷さまがウチに勝手に居候しだして随分経つ気がするわね。
矢吹可奈
そうだね〜。なんだかあっという間の気がするけど。
北沢志保
私、時々思うのよね。これは夢なんじゃないかって。
矢吹可奈
夢?
北沢志保
両親の仕事が多忙でいつも家で1人…
北沢志保
偏屈な性格のせいで学校でも1人だった私が見てる…その、幸せな夢なのかもって…
矢吹可奈
志保ちゃん!(ガバッ)
北沢志保
きゃっ⁉︎ どうしたのよ、突然抱きついて…
矢吹可奈
志保ちゃん…私、温かい?
北沢志保
え?そりゃあ、お稲荷さまの体温と毛皮で温かいけど…
矢吹可奈
だったらこれは夢じゃないよ。夢は痛みだけじゃなくて温もりも分からないからね。
北沢志保
それ、本当なの?
矢吹可奈
今、私が決めた。
北沢志保
何それ。ガセじゃない。
矢吹可奈
信じる者は救われる、だよ。
北沢志保
ほんと、何それ…
矢吹可奈
志保ちゃんは1人じゃないよ。家に帰れば私がいるし…
矢吹可奈
学校にだって先輩の伊織さんや仲良しの静香ちゃんがいるでしょ?
北沢志保
伊織さんはともかく、静香は…別に仲良しじゃないし…
矢吹可奈
あ〜、はいはい。ツンデレはいらないからね。
北沢志保
何よ、お稲荷さまのくせに…こんなまともな事言うなんて今年で人類滅亡かしら?
矢吹可奈
ひどい!
北沢志保
それと…さっき変わってないって言ったけど明らかに変わってるわ。お腹周りが…(プニプニ)
矢吹可奈
いや〜、摘まないでよー!だって志保ちゃんの料理が美味しいのがいけないんだよー!
(台詞数: 50)