約束のファンタジア 第28話
BGM
Snow White
脚本家
不明
投稿日時
2018-01-03 10:20:54

脚本家コメント
『雪山の熱血元気娘!』

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如月千早
…ヒナタさんに会えて良かったわねカナ
矢吹可奈
うん。まさか北国の雪山がこんなに厳しいとは思わなかったよ…
矢吹可奈
《私達が出会った女の子…ヒナタさんは、かなり地位の高い将軍さんだったらしい》
矢吹可奈
《ヒナタさんに連れられ街の中にあった軍事施設に行くと、兵隊さんは皆慌てて礼を取っていた》
矢吹可奈
《でも、ヒナタさんは、地位が高いとは思えない明るい笑顔で私達に防寒具を貸し出してくれた》
矢吹可奈
さすがルオヤン帝国軍の正規装備だね…私達が用意したのよりずっとあったかい…
如月千早
ええ。それに氷の巫女様がいる場所への道も教えてもらって…どんなに感謝しても足りないわね
矢吹可奈
《ヒナタさんに聞いた話では、氷の巫女様は山の中腹辺りに家を構えて暮らしているらしい》
矢吹可奈
《そして、自分に用がある人の為に、登山ルート沿いに目印を置いているとか》
矢吹可奈
…最も、登山者なんて全然いないらしいけどね…
如月千早
いくら寒さに慣れてる北国の人でも、好き好んで雪山に登るなんて無いだろうから…
如月千早
…あっ、目印ってあれじゃないかしら、カナ?
矢吹可奈
え?あ、ホントだ!
矢吹可奈
《チハヤちゃんの指差す方を見ると、地面から突き出た氷柱に、矢印が刻まれている》
如月千早
…すごい…これ、岩に付いた水が固まった物じゃない…100%、完全な氷の柱だわ…
矢吹可奈
ほえ~…すごいなぁ…矢印によると…あっちだね!
矢吹可奈
《刻まれていた矢印に従って進むと、また同じような氷柱があり、そこにも矢印が》
如月千早
次は…あっちね。…それにしても、雪と言うのは不思議な感触ねカナ
矢吹可奈
うん、私もここに来て初めて触ったよ。柔らかいような、固いような不思議な感触…
如月千早
ふふ、思わず無意味に足踏みしたくなるわ
矢吹可奈
あ、わかる!踏んだ時の感触ね!
矢吹可奈
《そんな話をしている間も、何本かの氷柱に従い進むと…》
如月千早
…あっ!もしかして、あれが氷の巫女様の家かしら?
矢吹可奈
きっとそうだよ!…ごめんくださーい!
矢吹可奈
《私が玄関の前に立って呼び掛けると、家の中から1人の女性が出て来た》
福田のり子
はいはーい?どちらさまー?
如月千早
えっと…氷の巫女様…ですか?
福田のり子
うん、そうだよー。…うん?………ふうん…
矢吹可奈
《チハヤちゃんの問いに答えた氷の巫女様は、チハヤちゃんをまじまじと見つめる》
如月千早
…?あの…なんでしょう?
福田のり子
おっと、ごめんごめん!初対面の相手に失礼だったね
福田のり子
んじゃ改めて…当代の氷の巫女を務めるノリィ…ノリィ・ディンフォーチュンだよ、よろしく!
矢吹可奈
《ノリィさんは両手で私達の手を取ると、ぶんぶんと握手をする》
福田のり子
まま、入って入って!珍しいお客さんだしさ!
矢吹可奈
《私達を家に通したノリィさんは、席を薦めてくれ、私達はお言葉に甘えて座らせてもらう》
如月千早
先ほど珍しいお客さん…と仰っていましたが、そんなに誰も来ないのですか?確かに厳しい道だけど
福田のり子
え?あー、そうじゃないそうじゃない
福田のり子
マーメイド族が人間と一緒に訪ねてくるなんて初めてなんだもん、そりゃ珍しいお客さんだよ
如月千早
!?な、何故わかったのですか!?水の巫女様ならともかく…
矢吹可奈
もしかして読心術!?
福田のり子
んーとね…一応氷の巫女って言う括りにはなってて別物扱いなんだけど…
福田のり子
実を言うと、氷の巫女は、水の巫女の派生と言うか亜種と言うか…そんな感じなんだよね
福田のり子
で、水の巫女ほど水の魔力の扱いは得意じゃないけど、水に関わる種族の魔力の波長は特殊だから
福田のり子
なんとなーく、そうだなってわかるわけ
矢吹可奈
なるほどぉ…
如月千早
そう言う事だったんですね…
福田のり子
…で、ここら辺にはいないマーメイド族が、人間に変身してはるばる巫女を訪ねて来たって事は…
福田のり子
…何かあるんでしょ?重大な何かが
矢吹可奈
《ノリィさんが真剣に話を聞く姿勢に入ったのを感じ取った私達も、姿勢を正す》
如月千早
…はい。では、本題に入らせていただきます。…実は…

(台詞数: 50)