萩原雪歩
【ガチャ】おはようございますぅ。
萩原雪歩
【シュゴー】ガスコンロの音…誰かお湯を沸かしているんでしょうか。
萩原雪歩
【シュゴー】…待って。給湯室でコンロを使ってもこっちまで音は聞こえないんじゃ…。
水瀬伊織
【シュゴー】
萩原雪歩
伊織ちゃんのおへそから火がぁ!?い、伊織ちゃん何やってるんですか!!
音無小鳥
……見てしまったのね、雪歩ちゃん。
萩原雪歩
小鳥さん!?わ、私が何か見たことよりもまず伊織ちゃんの方が問題ですよ!?
萩原雪歩
どこかの民族に伝わるお灸とか健康法とかじゃないんですよ!!
音無小鳥
大丈夫よ、雪歩ちゃん。これは伊織ちゃんじゃないもの。
萩原雪歩
伊織ちゃんじゃない…?でも、どこからどう見ても伊織ちゃんですよ…?
水瀬伊織
【コンコンッ】
萩原雪歩
おでこからありえない金属音!?
音無小鳥
ね?本物の伊織ちゃんじゃこんな音しないでしょ?
萩原雪歩
そもそも伊織ちゃんのおでこをノックしたことはないですけど…。じゃあ、この伊織ちゃんは…?
音無小鳥
よく訊いてくれたわ!これは、皆が出てるTVをすべて視聴して、なおかつコミケに参加した結果…
音無小鳥
ありえないくらいの寝不足になってしまった私が生み出したアイドル型家電の試作機…。
音無小鳥
【765PーMIDECO】伊織ちゃん型ガスコンロよ!!【ドギャアアアアアン!】
萩原雪歩
今すぐ、早急且つ永遠にとこしえの眠りについてくださいぃ!!
音無小鳥
流石に私一人の給料じゃ作り上げることはできなかったけどね。
萩原雪歩
いや、えっと、そんな身の上話は求めてないんですけど…。
音無小鳥
水瀬財閥に冗談半分で頼んだら二つ返事で開発費を出してくれたのよ。
萩原雪歩
嘘ですよね!?
音無小鳥
まあ、制作秘話は置いておくとして、実際に使ってみないと。ね、雪歩ちゃん?
萩原雪歩
あの、嫌な予感しかしないんですけど…帰ってもいいですか?
音無小鳥
この伊織ちゃん型コンロでお茶を淹れてもらえるかしら?
萩原雪歩
この猟奇的な家電でどんなお茶が沸くと思ってるんですかぁ!?
水瀬伊織
―――ヘソ デ チャ ヲ ワカシマシタ。
萩原雪歩
うう…私の好きなお茶はこんなことのために使いたかったんじゃないですぅ…。
萩原雪歩
……。
萩原雪歩
お茶を沸かしてる間、いつも以上にいい匂いがしたのがさらに辛かったですぅ。
音無小鳥
流石ね、雪歩ちゃん。さ、雪歩ちゃんもお茶を飲んでみて。
萩原雪歩
うう…ごめんなさい伊織ちゃん。ごめんなさいお茶っ葉さん…。【ズズ…】
萩原雪歩
すっごくおいしい!?いつも通り…むしろいつもよりも手を抜いてお茶を淹れたはずなのに…。
萩原雪歩
いつものお茶からは感じられない、ほのかなバラの香りと女の子特有の甘い香り…。
萩原雪歩
それに、ほんのちょっとだけ塩味を感じるような…。これはもはやお茶を超えたお茶…!!
音無小鳥
苦労したのよ。このコンロで温めた物に、ほのかに伊織ちゃんの風味をつけたす謎技術の導入。
萩原雪歩
これで沸かしたお茶なら、いつもの倍…いえ、いつもの3倍美味しく淹れることができますぅ!!
音無小鳥
気に入ってくれたようでなによりね。さらにこのデコンロには隠された機能があるのよ。
音無小鳥
デコンロの表面をよく見てもらえるかしら?
水瀬伊織
←デコンロ
萩原雪歩
こ、これは…コンロの体表面に水滴のようなものができてます!これはいったい…。
音無小鳥
水瀬の技術のすべてを費やして完成した謎技術の結果生み出された凝縮エキス…通称、汗よ。
萩原雪歩
あ、汗…!なんて背徳的かつ魅力的で扇情的なな言葉なんですか…!!
萩原雪歩
こんなものを入れてしまったら、お茶がどうなってしまうのか想像できません…!!
音無小鳥
想像できない?だったら、実際に作ってしまえばいいのよ。さ、おへその中心に汗を集めて…。
萩原雪歩
はいっ!雪歩、躊躇しません!!
水瀬伊織
……。
水瀬伊織
なんか騒いでると思ったら、あの二人何やってるのよ…。
水瀬伊織
まああの二人にはそれ相応の罰を与えるとして…。【テルテル】
水瀬伊織
【ピッ】愛?たしか貴女の親族に戦車使える人いたわよね。戦車、一日貸してもらえるかしら?
(台詞数: 50)