七尾百合子
も、もう…ダメ…これ以上は…血が…足りない…
望月杏奈
百合子さん…凄く顔色が悪いけど…貧血?
七尾百合子
貧血って訳じゃないんだけど…血が足りないのは確かで…なんというか…
七尾百合子
まぁ、杏奈ちゃんになら…いいかな…実は私、人間じゃ無くて吸血鬼なの…ほら?
望月杏奈
左手が…霧に…?やっぱり、たまに感じる魔力は…気のせいじゃ…なかったんだ…
七尾百合子
えっ?魔力を感じ取ってたの?普通の人間じゃあまず気づかないレベルに抑えてたのに…
望月杏奈
職業柄…殺気とか妖気には…敏感だから…ね…
七尾百合子
杏奈ちゃんも普通の人間じゃなかったんだ…すぐに信じてくれたのは楽でいいけど…
七尾百合子
まあいいや…で、普通の女の子のフリをするために5年程血を吸ってなかったから…
望月杏奈
お腹が空いて…力が出ない…?
七尾百合子
うん、普通の食事もできるから飢死はしないけど、血を吸わないと魔力は回復しなくて…
七尾百合子
それで、杏奈ちゃんが良ければだけど、少しだけ…血を吸わせてくれないかなって…
望月杏奈
…………
七尾百合子
少しだけ!本当に少しだけだよ!血を吸いつくしたり眷属にしたりはしないから!
望月杏奈
ん…百合子さんになら…いいよ…杏奈の…血を吸っても…?
七尾百合子
本当!?血を吸ってもいいの?
望月杏奈
通りすがりの人を襲わなかったのは…誰の血でもいいって訳じゃ…無いから…だよね…?
望月杏奈
杏奈が…百合子さんにとって特別な存在なら…それは…凄く嬉しい事だから…いいよ…
七尾百合子
杏奈ちゃん……それじゃあ、人払いの結界を張ってと…首筋、出してくれる?
望月杏奈
ん…痛くないように…してね…?
七尾百合子
大丈夫だよ、最初はチクっとするけどすぐ気持ちよくなってくるから…
望月杏奈
(杏奈の首筋に…百合子さんが噛みつくなんて…凄い背徳感…楽しみ…)
七尾百合子
それじゃあ、いくよ、杏奈ちゃん…
望月杏奈
う、うん…(えっ?牙じゃなくて指を出した…?)
七尾百合子
WRYYY!(ズキュゥーン!)
望月杏奈
(ええ…吸血って…ジョジョ式の指を突き立てる奴なの…?)
望月杏奈
(百合子さんの牙に侵される杏奈の期待って何だったの…?)
七尾百合子
ふ…ふふふ…みなぎる…魔力が漲るぞー!
七尾百合子
っと…杏奈ちゃん…大丈夫…?血の気が少なそうだから200mlくらいで止めたけど…
望月杏奈
百合子さんは吸血のロマンが分かってない、やりなおし!
七尾百合子
えっ…?
(台詞数: 31)