北上麗花
――ロケット団との戦いから数日後、私たちはいつもの日常に戻っていました。
野々原茜
にゃ~~~っ!?あ、茜ちゃんのプリンが~~~っ!?
北上麗花
――今日も平和です。
双海亜美
いきなり大声出してどうしたのさ茜ちん。プリンがどうのこうのって?
野々原茜
冷蔵庫に入れておいた茜ちゃんのプリンの事なんだけど…。
双海亜美
いつも思うけどさ、なんで人の家の冷蔵庫にも自分のプリン置いてあるのさ。
野々原茜
それは別段些細な事だよ。それよりも茜ちゃんのプリンが…。
野々原茜
バケツプリン・ア・ラ・モードに超絶進化しちゃってるんだけど!?
双海亜美
今回、茜ちんにはいろいろとお世話になったということで、お礼のプリンワープ進化だよ。
双海亜美
なお、アドバイザーはポカブ相撲の時のライバルさんである。
野々原茜
茜ちゃんが可愛い可愛いエンブオーになっちゃう!!体形変わるのはノーサンキュー!!
北上麗花
じゃあ三人で食べよ?
野々原茜
いや、それでも手に余る量なんだけど…まあいいや。
野々原茜
――――――――――。
北上麗花
おいしかったよ、ごちそうさま♪
双海亜美
お粗末さまでしたー!
野々原茜
予想はしてたけど三人でも無理だったね…。ポケモンたちとも一緒でやっと食べきれる量って…。
双海亜美
亜美はあと3杯、バケツプリンを作れる。この意味が分かるか?
野々原茜
カビゴン待ったなしって事だよ!!
野々原茜
……そういえばしれっとバンギラスまで一緒に食べてたけどさ。麗花ちゃんとの仲は改善したの?
北上麗花
ぜんぜんしてないよ?やっぱり、私からロケット団の気配は感じ取ってるみたい。
北上麗花
まあ、こればっかりは仕方ないよね。この程度の業なら、背負っても軽いから。
双海亜美
ちなみに、亜美との仲はバッチリだよ。ついでにミュウツーとも仲良し。
野々原茜
おおっ!?というか亜美ちゃん、ミュウツーのこと知っちゃったの?
北上麗花
あそこまで知っちゃった以上、隠し事をするわけにもいかないからね。
北上麗花
……本当のことを言うと、トラウマとかが再発するんじゃないかって不安だったけど。
双海亜美
亜美に乗り越えられない壁はないのだ!どやぁ!!【ドヤァ…!!】
北上麗花
というかむしろミュウツーの方が困惑してるところまであるんだよね。すごい勢いで懐いてるから。
野々原茜
……うん、まあいいんじゃないかな?仲良きことは美しきかなって事で。
双海亜美
そうそう!何事も仲が良いことが一番っしょ!!
双海亜美
【コンコン】ノック音?はーい!
北上麗花
……茜ちゃん。
野々原茜
どうしたのさ、麗花ちゃん。
北上麗花
私、なんだかんだで茜ちゃんと一緒にロケット団を辞めてよかったって思ってるよ。
野々原茜
急に改まってどうしたの。その心は?
北上麗花
だって私、今がこんなに楽しいんだもん。茜ちゃんと亜美ちゃんとこうやって探偵やってさ。
北上麗花
……その分、自分がやって来た罪は全部自分で背負いきらないといけないんだけどさ。
北上麗花
今が楽しいから、罪の重さで潰れることはこの先もきっとないと思うんだ。
野々原茜
そうだね、麗花ちゃん。もし麗花ちゃんが荷重で潰れそうになったら、手くらいは貸すよ。
野々原茜
なんてったってこの茜ちゃんの手は、並の猫の手よりも使い勝手がいいからね!しかも可愛い!!
北上麗花
ふふっ。ありがと、茜ちゃん♪
双海亜美
お姉ちゃーん!茜ちーん!お客さんだよー!!
双海亜美
亜美、おもてなし用のバケツプリン持ってくるからお願い!!
野々原茜
せめて普通のプリンにしてあげて!!…まったく、亜美ちゃんってば。
北上麗花
ふふっ。亜美ちゃんは元気だなぁ♪
北上麗花
さて、と…。
北上麗花
いらっしゃいませ、北上ポケモン探偵事務所にようこそ!ご依頼の用件は何ですか?
(台詞数: 47)