七尾百合子
(あの決戦の翌日)
七尾百合子
(私と杏奈ちゃんはプロデューサーさんに呼び出されました)
七尾百合子
(プロデューサーさんが手に持っていたのは聖杯……)
七尾百合子
(……という名の企画書。「やりたいことを具体的に書いてねー」って手渡されました)
七尾百合子
(いや、分かってましたよ?景品が企画書だってことは。ですけど、せめてもっとこう雰囲気を…)
七尾百合子
(まあそれはいいでしょう。その日から、私と杏奈ちゃんは話し合いました。それで出た結論が…)
七尾百合子
(「聖杯戦争に参加した人全員で考え、出演するライブ」でした)
七尾百合子
(やっぱり……あれだけ頑張って、、負けたら何も無しというのは違うと思うんです)
七尾百合子
(もちろん勝者は私達ですから、主役は譲りませんけどね!)
七尾百合子
(それからみんなを集めて会議。アイデアが沢山出てきて……)
七尾百合子
(ぶつかり合い、揉めに揉めました。ある意味、第2次聖杯戦争の開幕です)
七尾百合子
(茜さんが散り、琴葉さんの胃が悲鳴を上げ、茜さんが散り、最後には茜さんが散りました)
七尾百合子
(それでも私達は一つの企画書を完成させました)
七尾百合子
(今日はそのライブ当日。私達が1から作り上げたライブがついに……)
望月杏奈
……さん!百合子さん!
七尾百合子
はっ!?あ、杏奈ちゃん!?
望月杏奈
何ボーッとしてるの百合子さん?もうすぐ始まるよ?
七尾百合子
ご、ごめんね。ちょっと今までのことを振り返ってて……。
望月杏奈
今まで……うん!イベントも企画考えるのも楽しかったね!
望月杏奈
だからこそこのライブ、絶対に成功させようね!
七尾百合子
もちろん!必ず成功させて……
望月杏奈
?どうしたの百合子さん?杏奈の顔に何かついてる?
七尾百合子
う、ううん!なんでもないよ!
七尾百合子
(今でも杏奈ちゃんの顔を見ると鮮明に思い出す。その小さな唇が私の唇に触れた時のこと……)
七尾百合子
(結局、その時のことは恥ずかしくてまだちゃんと聞き出せてない)
七尾百合子
(あの時のこと、杏奈ちゃんはどう思っているんだろう……?)
望月杏奈
百合子さんまたボーッとしてる(むにーっ)
七尾百合子
ふ、ふひはへん!ほっへ、ほっへはほひふ〜!
望月杏奈
百合子さん大丈夫?体調悪いの?
七尾百合子
な、なんでもない!なんでもないから!
望月杏奈
そう?ならいいけど……。
七尾百合子
と、とにかく行こう杏奈ちゃん!勝ち取ったトップバッターだもん、張り切っていこう!
望月杏奈
……うん!ビビッといっくよー!
七尾百合子
(聖杯戦争は終わり、私達は日常……普通のアイドルに戻る)
七尾百合子
(設定とか色々とふわっとしていたけど、心に残る経験だったと思う。……いろんな意味で)
七尾百合子
(だから、最後にもう一度だけ…)
七尾百合子
行くよ、私の最高のサーヴァント……杏奈ちゃん!
望月杏奈
もう杏奈は百合子さんのサーヴァントじゃありませーん!
七尾百合子
空気読んでノってよ杏奈ちゃぁぁぁん!
望月杏奈
そこは親友とか相棒、パートナーって言って欲しいなー♪
七尾百合子
そ、そっか。そうだよね。サーヴァントはおかしいよね。
七尾百合子
じゃあ改めて……行こう!私の最高のパートナー、杏奈ちゃん!
七尾百合子
ーーAnYuriルート、完ーー
菊地真
……ねえ雪歩。その手に持っている衣装はなんだい?
菊地真
ダメだよ。みんなで話し合って決めたじゃないか。
菊地真
ボクは今日、このフリフリのカワイイ衣装でステージに立つんだ!
菊地真
(まあ話し合いといっても事前に百合子に根回ししただけだけどね!)
菊地真
だから諦めて、そのどう見ても男物の衣装を仕舞って…
菊地真
おっと!雪歩!?ボクを相手に実力行使か!?そんな無謀な…
菊地真
あ、ちょっ、待っ、雪歩!力強い!その細い腕のどこにそんな力が……う、うわぁぁぁっ!?
(台詞数: 50)