授業参観。そして、帰り道。
BGM
キミがいて夢になる
脚本家
不明
投稿日時
2015-12-02 00:23:30

脚本家コメント
先日書いた『わたしの家族について』のその後の話です。蛇足かもしれません。反応を多く頂けて嬉しかったので調子に乗ってしまったのかも…。あとは、なんで春香が来てたのかを補足みたいな感じです。

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周防桃子
ーーー授業も終わって、下校しようと校門を出た所に…春香お姉ちゃんが立っていた。
周防桃子
ーーーお互い、特に言葉を交わすこともなく、事務所への道をただ歩いていた。
天海春香
「………………」
周防桃子
「………………」
周防桃子
ーーーどうしよう。まともに春香お姉ちゃんの顔が見れない。
周防桃子
ーーー春香お姉ちゃんも、目元を赤く腫らしているからか、桃子の方を見ようとはしないみたい…。
周防桃子
ーーーでも…これじゃダメだよね。さっき、自分で言ったもん。
周防桃子
───『素直になれなくてごめん』って…
周防桃子
「………すなおに、素直に…」
周防桃子
「ね、ねえ…春香お姉ちゃん」
天海春香
「えっ、な、なにかな…桃子ちゃん」
周防桃子
「えっとね…なんで桃子の学校に来てたの?」
天海春香
「そ、それは…たまたま近くでお仕事があったから、桃子ちゃんを迎えに来たというか…」
周防桃子
「ふ、ふーん。でも…さっき……」
天海春香
「………さ、さっき?」
周防桃子
「さっき…教室にいたよね?…授業参観に来てたよね?」
天海春香
「……な、何のことかな?」
周防桃子
「……桃子の発表、聞いてたよね?」
天海春香
「…………」
天海春香
「…………うん。聞いてた」
周防桃子
「そ、そっか…。そもそも、どうして、今日は…来てくれたの?」
天海春香
「うん…それはね…」
天海春香
「育ちゃんに言われたの…」
周防桃子
「……育に?」
天海春香
「うん。今日、桃子ちゃんの学校が授業参観だから、いってあげてほしいって…」
天海春香
「きっと、桃子ちゃんは待ってるからって…」
周防桃子
「そ、そんな…待ってるだなんて…///…というか春香お姉ちゃん…学校は?」
天海春香
「休んじゃった…///」
周防桃子
「そう、なんだ……。なんかごめんね」
天海春香
「そんなことないよ。今日は来れてよかった…」
天海春香
「桃子ちゃんのホントの気持ち…聞くことができたし。……嬉しかったよ」
天海春香
「ホントに…ホントに、嬉しかったよ。人生でトップ3に入るくらい♪」
周防桃子
「ふーん…。1番じゃないんだ…」
天海春香
「あれっ?少し拗ねてる?」
周防桃子
「そんなこと…ないし」
天海春香
「ふふっ♪1番はね、アイドルになれたことなんだ。」
天海春香
「だってね?…アイドルにならなかったら、そもそも桃子ちゃんに出会うことはなかったと思うし」
周防桃子
「春香お姉ちゃん……」
天海春香
「だから、桃子ちゃん。私からも言わせて?」
天海春香
「桃子ちゃん。私こそありがとう。キミと出会えてホントによかった。」
天海春香
「本当の妹ができたみたいで、毎日が楽しいよ。」
天海春香
「これからも……これからも、ずっと仲良くしてね♪」
周防桃子
「うん!…当たり前じゃん♪」
天海春香
「エヘヘッ♪」────
周防桃子
ーーーそれから、お互い気恥ずかしくなって、また会話はなくなった。
周防桃子
ーーー夕陽の所為なのか、照れなのか判らないほど、桃子たちは顔を真っ赤にして、ひたすら歩く。
周防桃子
ーーーいつの間にか、繫いでいた手。重なる影は細く伸びていてる。
周防桃子
ーーーやっぱり、この人といると胸の真ん中が温かい…
周防桃子
ーーーそんなことを考えながら、目的地へ向かって歩く。
周防桃子
ーーー笑顔溢れる、桃子たちの、大切な場所(いえ)へと。

(台詞数: 50)