徳川まつり
まつりは嫉妬した。
徳川まつり
彼女には、自分には無い全ての物が備わっていた。
天空橋朋花
護ってあげたくなるように小柄で
天空橋朋花
触れればたちまち壊れてしまいそうな華奢な体躯
天空橋朋花
女の子。そうとしか形容しがたい完璧なスペック。加えて…
天空橋朋花
聖母である。
徳川まつり
まつりには最初、理解出来なかった。
徳川まつり
まつりも姫である。姫であろうともがき続けた結果、姫としてある事が出来る
天空橋朋花
しかしその聖母は…
天空橋朋花
ただただ聖母なのである。
徳川まつり
『…負けられない(ギリッ)』
徳川まつり
まつりが姫であるために費やした全てをかけても…届くかどうか。しかし、
徳川まつり
少女達は"出会ってしまった"のである。
天空橋朋花
一方の朋花
天空橋朋花
彼女には生まれ持っての疑問がある
天空橋朋花
私は聖母。聖母以外の私とは…
天空橋朋花
生まれながらにして聖母というアイデンティティーを与えられ、しかしそれは自らの意思ではなく
天空橋朋花
或いは枷ともなっていた。
天空橋朋花
そして聖母は出会う。自分と同等の…同等であるかのような存在と。
徳川まつり
徳川まつり。朋花には理解しがたい。自らを姫と呼び、しかし他者にそれを認めさせるだけの能力
徳川まつり
恵まれた体格。人目を引くボディ
徳川まつり
全てを包み込む優しさ(という名のいたわり)
天空橋朋花
彼女は生まれながらの姫ではない。しかし、確かに姫なのである。
天空橋朋花
初めから備え付けられた自分とは違う…自らの力で、努力をもって得た姫という力
天空橋朋花
『負けられません…』
徳川まつり
一触即発。二人の出会いはアイデンティティーをかけた長い闘争の始まりであった
徳川まつり
『朋花ちゃんはゆっくり休んでいれば良いのです、ね?』
天空橋朋花
『まつりさんこそ…ずっと休んでいても良いんですよ~』
徳川まつり
激闘は止まることを知らず…そしてついに!
天空橋朋花
『負けました…私は聖母ですが、聖母になるすべを知りません。同時に姫となる事も叶いません』
徳川まつり
『朋花ちゃん。ううん、まつりはまつりだよ?朋花ちゃんも朋花ちゃんだよ』
天空橋朋花
………
天空橋朋花
『私は…聖母…です…』
徳川まつり
『朋花ちゃんは、朋花ちゃんだよ♪』
徳川まつり
『まつりの大好きな…朋花ちゃんだもん…』
天空橋朋花
『朋花…。聖母ではなく?』
徳川まつり
『はい、だから』
徳川まつり
『こっちに来て?一緒に…ね?』
天空橋朋花
『その手にはかかりませんよ~?』
徳川まつり
『ちっ!』
天空橋朋花
かくして、特盛マシュマロを回避した朋花。
徳川まつり
まつりの戦い(メインディッシュ)は始まったばかりである。
徳川まつり
『せめて、半分だけでも!ね?』
天空橋朋花
『ふんわりマシュマロタイムを満喫できるなんて、果報者ですよね~』
徳川まつり
『むむむ…じゃあ生放送で言うのです!朋花ちゃんはまつりと二人っきりだと…』
天空橋朋花
『キャメラマンさん?止めてください!春香さん~スタジオにお返ししますね~』
徳川まつり
『赤ちゃん言葉でまつりに甘えてくるんですよ~』
天空橋朋花
『ば、バカバカ!何を言ってるんですか~!?』
徳川まつり
二人の対決は終わらない…
天空橋朋花
たとえおばあちゃんになっても
(台詞数: 50)