七尾百合子
結局
七尾百合子
参加者の誘拐という不慮の事態が起こってしまったが、
七尾百合子
すぐに子どもの仕業だと悟った大会側はそれを第一の課題とした。
七尾百合子
という全くもって不自然な発表がなされた。犯人はなんとまた別の学生探偵(何人いるんだ)で、
七尾百合子
なんと状況証拠から被害者であった部長も共犯の可能性が高いと見て、
七尾百合子
別室で取り調べを受けている、らしい。
七尾百合子
勿論共犯と決まったわけではないので私達のチームは出場の権利はまだある。
七尾百合子
そんなこんなでイレギュラーだらけの一日目は終了し(2daysなんかい)ホテルへ向かった。
七尾百合子
部長が私達に黙って何かをしようとしている。それは大会側が何かを隠している事の証拠である。
七尾百合子
そして、それにも関わらず私を連れてきたと言うことは、私にも役割があるということ……
伊吹翼
これ多分あれでしょ。共犯どころかあの委員長が主犯でしょ。
伊吹翼
汚職が蔓延る腐った委員会を大会を利用してめっちゃくちゃにしようとしているんでしょ。
伊吹翼
粋だなぁ。
横山奈緒
まあ紗代子やったら考えそうやしやりそうではあるけどな。それにしても私らに黙ってかあ。
横山奈緒
なあ、百合子も何も聞いてへんの?
七尾百合子
さっきもモノローグでちらっと云ったけど何も聞いてないですよ。
七尾百合子
というか部長が事前に何か言うパターンあんまりないですけど。
七尾百合子
っていうかこの二人なんで私の部屋にいるんだろう。
伊吹翼
いやあそれにしても……
伊吹翼
この状況での拉致は不可能です!
七尾百合子
……
伊吹翼
犯人も被害者も、ここにはいません!!
七尾百合子
……
伊吹翼
説明、していただけますか。
七尾百合子
はいごめんなさい全部間違えてました!!
横山奈緒
んー、あんたが間違えた原因は思い込みだけで推理してたってとこやな。
横山奈緒
私でさえ貴音率いるグループとは情報交換くらいしとってんけどな。
七尾百合子
それを言われると辛い。部長がいなくて徒党を組むシステムすら知りませんでした。
横山奈緒
……妙やな。あんたほんまに誰からも誘われてへんの?
横山奈緒
初出場のあのメイドさんとことか小学生さえ声かけられてたのに?
七尾百合子
言われてみれば確かに。部長がいないからスルーされてたのかお眼鏡に適わなかったのか。
伊吹翼
あ、それ多分あなたのとこの副部長? が黙ってただけだと思う。
七尾百合子
え、でも瑞希さんは探偵連合なんて知らないって。
伊吹翼
あれ嘘だよ。
七尾百合子
え、なんでわかるんです。
伊吹翼
秘密。
横山奈緒
……なるほどな。ちょっと見えてきたで。
七尾百合子
??
横山奈緒
さっきモノローグでちょっと言うとったやろ。紗代子が用意したあんたの役割。
伊吹翼
あなたには私たちとは別グループとして動いてほしいんじゃない?
七尾百合子
……それが本当だとしたら、副部長も部長とグル。あり得る。
伊吹翼
っていうか、委員長さんかなり入念に準備してたってこと? 頑張るなあ。
横山奈緒
しかもあの電脳探偵まで表に引っ張り出して来とるしな。
七尾百合子
と、とりあえず考えても仕方ないですし! 大会は明日もあるんですし!
伊吹翼
(話切り上げに来た)そうだね、第一の課題は小赤ちゃんが全部解いちゃったし。
横山奈緒
脅迫状も紗代子本体も見つけおったしな、一人で。
伊吹翼
まあ、律義に私たちには点数分配してくれたから良いんじゃないの?
七尾百合子
採点方法が謎だなあ、というかそれより……
横山奈緒
でもほんま惜しかってん。私がジュース買いにいってたら……
七尾百合子
この二人いつまで私の部屋にいるんだろう……
(台詞数: 50)