『黒猫の舞う舞台』5話
BGM
赤い世界が消える頃
脚本家
おぼろ丸
投稿日時
2018-01-25 11:37:35

脚本家コメント
【あらすじ】舞台の合宿に海美を同伴して参加 した志保。到着して直ぐに主演女優が殺害される事件が…

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黒井社長
???「高梁さんに何かあったのか!?」\ズカズカ/
北沢志保
…もう、手遅れでした…。
黒井社長
???「何だと!?…くっ、まだこれからだというのに!」
北沢志保
失礼ですがあなたは?
黒井社長
佐原「俺は高梁さんのマネージャーの佐原だ。…キミのことは聞いているよ。生意気だってな。」
北沢志保
な…!
黒井社長
佐原「今回、高梁さんよりも目下の役にキャスティングされてさぞかし無念だろうな。」
高坂海美
何よ、それ!
黒井社長
佐原「だいたい主演よりも遅れて到着なんて、どこで何をしていたんだか…。」
黒井社長
???「佐原君、そのくらいにしておきたまえ。…すまんね。気にしないでやってくれ。」
高坂海美
おじさんのせいじゃないのに…。
北沢志保
海美さん!?…すいません。
黒井社長
笹木「はは、おじさんで十分だよ。一応、脚本家の笹木っていう名前だけは覚えていてくれ。」
高坂海美
ご、ごめんなさい!
黒井社長
笹木「…それより、高梁君が亡くなったというのは…?」
北沢志保
はい。早坂さんの悲鳴を聞いて駆けつけた時にはもう…。
黒井社長
佐原「…本当に駆けつけたのが今なのかねぇ?」
北沢志保
…どういう意味ですか?
黒井社長
佐原「実は先に到着していて、高梁さんと会っていたんじゃないか?」
北沢志保
言っている意味がわからないです。
黒井社長
佐原「キミは今回のキャスティングに不満だった!そして推薦した彼女を逆恨みしたんだろう?」
高坂海美
こいつ!いい加減に!
黒井社長
佐原「現に、キミの黒猫の人形があそこに落ちているじゃないか!」
北沢志保
…落ちていますね。私のではありませんが。
黒井社長
佐原「何…?」
高坂海美
志保りんは自分のをちゃんと持ってるよ!ここに来る時も私と一緒だったんだから!
黒井社長
佐原「…ちっ、一匹狼でも気取っているのかと思えば…!黒猫なんて不吉なもの…」
黒井社長
佐原「…黒猫の呪いとでも言いたいのか…馬鹿馬鹿しい。」
黒井社長
笹木「呪いとはまた強引なこじつけだね。単に北沢君の持ち物ではなかっただけのことだろう?」
黒井社長
佐原「…単に可能性を言っただけですよ。…高梁さんを、彼女をそのままにしておくんですか?」
北沢志保
…現場保全が必要だと思いますから…。
黒井社長
佐原「ふん、冷たいことだ。なら、俺は失礼します。…彼女のあんな姿は見ていられない。」
高坂海美
うあー!もう!なんなの、あの人!
黒井社長
笹木「…彼は自分の思い通りにならないと不機嫌になる子供っぽいところがあってね。」
黒井社長
笹木「それにしても、いったい誰が彼女を?」
北沢志保
…わかりません。
北沢志保
…わかりません。この劇場には『黒猫の呪い』なんて言われる原因があるんですか?
黒井社長
笹木「…いや、聞いたことは無いな。脚本家の性かもしれないが、色々と考えてしまうね。」
黒井社長
笹木「推理小説ではないし、可能性の話だが『次の犯行予告』という見方もできる。」
北沢志保
…なるほど。『呪い』なんかより現実的ですね。
高坂海美
冷静に言ってる場合!?
黒井社長
笹木「…怖がらせてしまったならすまない。けど、用心だけはしておいてほしい。」
北沢志保
…問題ありません。
高坂海美
…志保りん♪(ぎゅっ)肩に力が入ってるよん♪
北沢志保
う、海美さん?
高坂海美
大丈夫!私は志保りんの側にいるから♪
北沢志保
…ありがとう、ございます。
北沢志保
ところで、皆さんは柴本さんとお会いしてここに?
黒井社長
笹木「柴本君?いや、私も佐原君も悲鳴を聞いてきただけだが…それがどうかしたのかな?」
北沢志保
いえ、何でもありません。柴本さんが警察に連絡しているはずなので、到着を待ちましょう。

(台詞数: 50)