早坂そら
あわ…あわわ…(ガクガク)
高坂海美
どうしたの?!
北沢志保
海美さん…あそこです。
高坂海美
人が…!くっ!?\ダッ/
高坂海美
…ダメだ!もう…!
北沢志保
この人…主演女優の高梁さんです。…なんで…?
高坂海美
志保りん…大丈夫?
北沢志保
(すぅ…はぁ…)…大丈夫です。
北沢志保
(すぅ…はぁ…)…大丈夫です。いえ、お世話になった方なので平気ではないですが。…大丈夫。
高坂海美
知り合い…なんだね。
北沢志保
…この前の事件で仕事に影響が出た私を、今回の舞台にキャスティングしてくれた人ですから。
北沢志保
…それに…。
高坂海美
…どうしたの?
北沢志保
…いえ。止めておきます。
北沢志保
(…落ち着いて。こんな時、静香なら…瑞希さんならどうする?)
高坂海美
えっと…支配人さん!柴本さんだっけ?!警察に連絡お願い!!柴本「…!は、はい!」
北沢志保
…!あなた…カメラマンさんですよね?現場の写真、撮れますか?
早坂そら
は、はい!…うぅ、こういう写真撮ることになるなんて…。\パシャパシャ/
高坂海美
…!?あれは…。
北沢志保
海美さん、どうしました?
高坂海美
…志保りん、荷物は無事?黒猫の人形は?
北沢志保
荷物はとっさにフロントに預けましたが、人形はここに…。なんですか?
高坂海美
じゃあ、あれ。あそこに落ちてるのって…?
北沢志保
!?…私のと…同じ…?
早坂そら
\パシャパシャ/黒猫の人形…志保さんのトレードマークになってますからね。
北沢志保
えっ?
早坂そら
あ、すいません。私、以前雑誌の撮影でご一緒したことがあるんです。その時の写真にも、ね。
北沢志保
そ、そうですか。すいません、気づかなくて。
早坂そら
\パシャ/ふふ、志保さんの戸惑いの表情、いただきました♪
北沢志保
あの…そのデータ、警察に提出するんですけど…。
早坂そら
ああ!そうか!しまった…。けど、志保さんが人形を持ってる証明にもなりますよね…はは…。
早坂そら
トレードマーク…高梁さんにもありますね。片耳だけの花のイヤリング…。
北沢志保
…はい。
早坂そら
他に新しいアクセサリーとかを着けても、それだけは外さなかった…。\パシャ/
早坂そら
…職業病ですかね?こうしていると落ち着いてきました。
北沢志保
では、すいませんが改めて。…確か…早坂そらさん…でしたか?
早坂そら
あはは、思い出してくれたんですね。はい、そうです。
北沢志保
あなたが第一発見者になった経緯を話してもらえますか?…後で警察にも聞かれると思いますが。
早坂そら
大したことじゃないんで、大丈夫です。…口に出した方が整理できますからね。
早坂そら
確か…マネージャーの佐原さんに呼んでくるように頼まれたんです。
高坂海美
マネージャーなのに人に頼んじゃうの!?
早坂そら
なんでも、『人と会うから席を外してと言われたから』って。
早坂そら
『まだその人と話しているようなら、そのまま戻って来てくれ』と言われました。
早坂そら
結果として、相手の人はもういなかったんですけど…。
高坂海美
ねえ、劇場の真ん中にカメラあるけど!なんか映ってないかな?
早坂そら
記録用のカメラですね。セッティングすれば、自分の練習風景を記録することもできますよ。
早坂そら
…当日は私が操作して記録する予定でしたから。
高坂海美
どうする?見せてもらう?
北沢志保
…止めておきましょう。今は…。
北沢志保
???「いったい何があったんですか!?」「何の騒ぎですか?」「高梁さんに何か?!」
(台詞数: 50)