水瀬伊織
『――……ここは?』
水瀬伊織
あら、やっと目が覚めたのね。貴女で最後よ。
水瀬伊織
って言っても、何が何だか状況が理解できてないと思うでしょうけどね。何から話せばいいかしら。
水瀬伊織
『――伊織さん?』
水瀬伊織
ま、あんまり一気に説明しても頭の処理が追い付かないでしょうし、かいつまんで説明するわ。
水瀬伊織
私も含めた16人は、小鳥が悪ふざけで作り出した『謎魔力を付与する力』に巻き込まれたの。
水瀬伊織
あー…うん、そうね。いきなり理解できないのは仕方ないと思うわ。
水瀬伊織
ま、いつものトンデモお仕事の一環だと思いなさい。それが一番早いわ。
水瀬伊織
あと、結構専門的な単語も混ざるけどそこは感覚で理解しなさい。
水瀬伊織
巻き込まれた16人のうち、8人マスター、もう半分をサーヴァントって役職を持ってるの。
水瀬伊織
マスターは言葉通りの意味ね。サーヴァントを使役する立場の人。
水瀬伊織
サーヴァントはマスターをにとっての盾であり、矛である存在。他の陣営からマスターを守るのよ。
水瀬伊織
『――守る?陣営?』
水瀬伊織
守るって言うのは言葉の意味そのまま。
水瀬伊織
陣営って言うのは、マスター1人とサーヴァント1人が組んだチームの事よ。
水瀬伊織
この、小鳥がやらかしたふざけた状態が終わる条件が、陣営が一つだけになること。
水瀬伊織
守るっていうのはそういうこと。アンタの陣営が最後の勝者になるように頑張れって話ね。
水瀬伊織
一応、勝者には特典があるみたいよ。
水瀬伊織
…というか真っ先に小鳥に問い詰めて無理やり特典を作らせたわ。
水瀬伊織
勝者の陣営には、プロデューサーが聞ける範囲でお願いを聞いてくれるらしいわ。
水瀬伊織
…小鳥の尻拭いをさせられるプロデューサーって何なのよ。
水瀬伊織
…っていうのが、今アンタが巻き込まれてる状況よ。だいたい把握してくれたかしら。
水瀬伊織
…って、その浮かない顔はどうしたのよ。
水瀬伊織
……知り合いどうしと戦うのが嫌?怪我とかしたらどうするのか?心優しいアンタらしいわね。
水瀬伊織
その辺は小鳥もちゃんと考えてるみたいよ。というか、絶対に怪我はしない謎使用らしいわ。
水瀬伊織
むしろ、特典目当てで血気盛んになってる人が何人かいる始末よ。だから……。
水瀬伊織
『――っ!!』
水瀬伊織
その顔、何か感づいたみたいね。多分だけど貴女の相方が襲われてるんじゃないかしら。
水瀬伊織
参加する気がないならこのまま見捨ててもいいのよ。で、どうするの?
水瀬伊織
『――!!』
水瀬伊織
行くのね。なら、精々頑張りなさい。
水瀬伊織
私はここで巻き込まれた人たちのサポートをするから、困ったら尋ねてきなさい。にひひっ。
(台詞数: 32)