『黒猫の舞う舞台』3話
BGM
赤い世界が消える頃
脚本家
おぼろ丸
投稿日時
2018-01-17 22:56:41

脚本家コメント
【あらすじ】合宿稽古に向かう前日に男に襲撃された志保。居合わせた琴葉のすすめで海美を同伴させることになり…。

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高坂海美
うひゃあ!降ってきた降ってきた!
北沢志保
たどり着いたから良かったものの、まったく…ついてない。
高坂海美
いやぁ…それにしてもずいぶんと山の中にある劇場だねぇ。
北沢志保
主役の女優さんのお気に入りらしいですよ。主催の合宿なんかはいつもここを使うそうです。
高坂海美
そういえば、どんな人たちが参加するの?
北沢志保
顔合わせを兼ねての合宿ですから。
北沢志保
事前にわかっているのは、主演女優さんに監督さん、脚本家さんにカメラマンの人…
高坂海美
あれ?舞台なのにカメラマン入るの?
北沢志保
そうですね。テレビ用ではないですが、本番も収録しますから。
北沢志保
ここで撮影するのはメイキング映像などで使用するためみたいですね。
高坂海美
すごいね!なんか本格的だよ!
北沢志保
…お願いですから、勝手に物をいじって壊さないでくださいね。
高坂海美
はーい♪
高木社長
???「おお、お待ちしてましたよ。北沢志保様とお連れの方ですね?」
北沢志保
遅れて申し訳ありません。北沢志保です。
高坂海美
私、高坂海美です♪よろしく!
高木社長
柴本「はい、よろしくお願いいたします。私はこの劇場の支配人の柴本と申します。」
高木社長
柴本「予定の時間にいらっしゃらなかったので心配していましたが、安堵いたしました。」
北沢志保
すいません。まさかバスの本数がこんなに少ない場所だったなんて。
高坂海美
一本乗り過ごしただけで二時間遅れだもんね。
高木社長
柴本「街からはずいぶんと離れていますからね。静かな環境を好まれる方には好評なのです。」
高坂海美
天気良かったら、周りを走るの気持ち良さそうだね♪
北沢志保
常識の範囲内でお願いしますね。
高坂海美
常識の範囲外扱いされてる?!
高木社長
柴本「はは。ウォーミングアップに走られる方もいらっしゃるので、よろしいかと。」
高木社長
柴本「それに遅れたと言っても、まだ全員が揃った訳ではありませんからね。」
高木社長
柴本「それに…」
北沢志保
?…どうかしましたか?
高木社長
柴本「ああ、いえ。…今回のスタッフの1人が、女性に乱暴をしようとしたとかで…」
北沢志保
!?
高木社長
柴本「警察の方から先程連絡が入ったばかりなのです。」
高坂海美
志保りん…!
高木社長
柴本「先方も、男がこちらの関係者ということに驚いていたようで、明日にもいらっしゃるとか。」
北沢志保
…そのことは、他の関係者の方々には?
高木社長
柴本「なにぶん急な報せでしたので、まだ私しか知りません。」
北沢志保
…そうですか。(まさか、その事件って…)
高坂海美
志保りん…。
高木社長
柴本「なので、予定通りに稽古をできるかどうかもわからないのです…」\キャアアア!/
北沢志保
悲鳴!?\誰か!誰かあ!/
高坂海美
\舞台の!舞台の上で人が!!/…!!舞台はどこ?!
高木社長
柴本「お、奥の突き当たりになります!」
北沢志保
海美さん!
高坂海美
了解!

(台詞数: 43)