残酷な世界(志保編)
BGM
TOWN_RMX
脚本家
りんりんりん世
投稿日時
2015-11-26 04:05:41

脚本家コメント
不快な内容でしたら、申し訳ない。

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北沢志保
(両親が他界し、身寄りのない私は父の友人だったというある男に引き取られた)
北沢志保
(よくわからぬまま一緒に暮らす事になったが、待っていたのは地獄の日々だった)
北沢志保
(学校には通わせて貰えず、家から出させてすらもらえない、監禁された様な状態だった)
北沢志保
(その中で私はその男に玩具の様に扱われた。男の機嫌が悪ければ容赦なく暴行を加えられた)
北沢志保
(一年以上、そんな生活が続き、私は限界を迎えていたようだ。)
北沢志保
(男の隙をみて家からいくらか金を盗み、私はその家から逃げ出した。)
北沢志保
(その金でできるだけ遠くに行き、残りの金で家出生活を続けている)
北沢志保
もうお金も少なくなってきたな…。私、いつまで生きていられるんだろう。
北沢志保
ていうか、何で生きてるの?死んだ方が、マシに決まってるのに。
北沢志保
生きてたって、何にもいい事なんてない。そんなのわかってるのに…。
北沢志保
死んだら、お父さんとお母さんに会えるかな。でも、こんなに早く行ったら叱られるかな。
北沢志保
でも、もういいよね。私、頑張った方だよね。きっと許してくれるよね…。
北沢志保
はぁ…!はぁ…!これで、楽になるんだよね。これをここに刺せば、全部終わるんだ。
北沢志保
ぅ…く、はぁ、はぁ…。お母さん、お父さん、今、会いにいくよ……っ!
天海春香
おやぁお嬢さん。こんな所でどうしたのかな?
北沢志保
っ!!
天海春香
あらら。そんな危ない物持って。まだ若いのに、勇気があるんだねぇ。
北沢志保
あなたには…関係ない…!私のことは見なかったことにして下さい…。
天海春香
それはできないね〜。何か、訳があるんだろう?私に話してみないかい?
天海春香
死ぬのはいつでもできるんだ。だったらその前に、私の暇潰しに付き合ってくれてもいいだろう?
北沢志保
……変な人。
天海春香
よく言われるよ。お陰で今までろくに友達ができた事がないんだ。
北沢志保
でも、面白い話じゃありませんよ。きっと、不快な気持ちにさせてしまうと思います…。
天海春香
構わないさ。お嬢さんみたいな可愛い娘の話なら、つまらなくたっていいよ。
北沢志保
わ、わかりました…。もしかしたら私も誰かに聞いてもらいたかったのかもしれません。
北沢志保
〜〜〜〜〜〜
天海春香
へぇ…。随分と大変だったんだねぇ。それで、もう死んでやろうと、そういう事かい?
北沢志保
………はい。もう、生きていても、仕方ありません。生きていたいとも、思えないので…。
天海春香
そうかそうか。私もお嬢さんの立場だったらそう思うかもしれないねぇ。
天海春香
そうだ。だったら君の事、私に買わせてくれないかい?
北沢志保
……?どういう事、ですか…?
天海春香
そのまんまの意味だよ。君の死にたいという気持ち、いくらだい?言い値で買わせてもらうよ。
北沢志保
何を言ってるんですか…?それに、私に価値なんて…
天海春香
おぉ!タダで良いなんて、お嬢さんは気前が良いねぇ。
天海春香
今からお嬢さんは、私の家に来るんだ。それでお嬢さんは私の家族の一員さ。
天海春香
といっても、私しかいないんだがね。私も一人ぼっちなんだ。
北沢志保
そんなこと、できるわけありません…。それに、お姉さんもこんなに汚い娘を
北沢志保
家に置いてどうするんですか…?ご迷惑にしかなりません。それに私はもうここで…
天海春香
心配ないよ。ずっと一人だったから、お金はたくさんもってるんだ。
天海春香
二人になろうと三人になろうと余裕ってわけさ。ってな訳で、行くよ。
北沢志保
ま、待って下さい!そういう問題じゃありませんよ!い、一体どうして…
天海春香
聞き分けのない娘だねぇ。あ、もしかして私もその男の様な事をすると心配しているのかい?
天海春香
安心していいよ。私、凄く弱いんだ。きっとお嬢さんが本気をだせば、 一捻りさ。
北沢志保
ち、違います!そういうことじゃないんです。ああ。頭が追いついていません。
天海春香
簡単に言うと、今日から君は私の家族って訳さ。いいだろう?お互い独りだったんだ。
天海春香
あぁ。自己紹介がまだだったねぇ。私、天海春香。職業は……そうだなぁ。今は秘密ね。
天海春香
お嬢さんの名前も聞いてなかったね。教えて貰えるかい?
北沢志保
……北沢志保、です。志を保つと書いて志保。
天海春香
志を保つ…か。凄くいい名前だ。これからよろしく頼むよ、志保ちゃん、
北沢志保
………………はい!

(台詞数: 50)