春日未来
『みんなー!今日は私のデビュー15周年ライブに来てくれてありがとー!』
最上静香
あれ…みらい…?
最上静香
ああ、TVの映像か…BD販売の宣伝番組か…
最上静香
『私は普通の大人になってトップアイドルになった未来をテレビで眺める』か…
最上静香
昔、そんな事を言った事もあったっけ…普通の大人になる事がどんなに大変かも知らないで…
最上静香
ー正直言って、30歳が目の前に迫った今でも自分が大人になったなどとは思えない。
最上静香
数えきれない程失敗をして、それで人に迷惑をかけて、感情も抑え切れない事もしばしばで…
最上静香
私が思い描いていた『普通の大人』は、極々一部の超人でしか無い事がよくわかって…
最上静香
いや、その超人達でさえも内面では悩みや葛藤があるのだろう…その程度は今の私でもわかる
最上静香
そんな、昔の私が見たら無様過ぎて言葉を失うであろう存在、そんな私だけど…
春日未来
ふぁ…静香ちゃん、もう起きる時間…?
最上静香
ううん、ちょっと目が覚めちゃっただけよ、次の仕事は夕方からだから昼まで寝られるわ。
春日未来
そっか…あっ!これ私の15周年ライブの映像だ!すっごく楽しかったね!
最上静香
そりゃ未来は楽しかったでしょうけど、諸々の調整で私はボロボロだったのよ?
春日未来
でへへ〜、私がライブに専念できたのは静香ちゃんのお陰だからね…
春日未来
これからも頼りにしてるからね!敏腕マネージャーさん?
最上静香
ーそう、今の私はトップアイドルである春日未来の専属マネージャー、そして…
春日未来
わわっ!衣装のまま寝ちゃったからシワッシワだよ…これ怒られちゃうかなぁ…
最上静香
もう使わない衣装だし大丈夫よ、それに、こんなベタベタの衣装返しても事務所が困るだけでしょ?
春日未来
それもそっか…昨日の静香ちゃん、本当激しかったもんね…
最上静香
それは、衣装を着た未来があまりに可愛過ぎたから…
最上静香
ーもう一つは、未来の恋人。
最上静香
きっかけはあまりの忙しさと未来のだらしなさを見かねて未来の家に泊まり込むようになった事。
最上静香
その後、あれよあれよと言う間に関係が進展し、今では同棲と言っても良い状態になっている…
最上静香
あまりの激務に誰もが一年持たずに潰れた仕事を続けられたのはきっとこの関係のおかげ…
春日未来
ねぇねぇ、せっかく二人とも起きたんだし、もう一回しちゃう?
最上静香
流石にそれはダメよ、これ以上は明日に響いちゃうから…
春日未来
そんなぁ…じゃあせめて抱き枕にさせてよ…
最上静香
はいはい、未来はいつまで経っても甘えん坊ね…
春日未来
でへへ…静香ちゃんが甘えさせてくれるからだよ…
最上静香
もう…
春日未来
静香ちゃん…好きだよ。
最上静香
ふふっ、私も好きよ…これからもよろしくね、未来…
春日未来
うん!
最上静香
昔の私が見たら無様過ぎて言葉を失うであろう存在、そんな私だけど…得たものがある。
最上静香
世界中を魅了する未来の笑顔、それを独占できるのは私…
最上静香
こんな素敵な物が得られたなら、普通ですらない無様な大人も悪くない、私はそう思う…
(台詞数: 37)