永吉昴
百合子、助けてくれ……。
永吉昴
琴葉が……
永吉昴
琴葉が……帰ってきた!!
七尾百合子
な、なんですってー!
七尾百合子
って、ちょっと待ってください。琴葉さんはずっといましたよ?
永吉昴
あれ、そうだっけ?わりぃ、7か月ぐらい遅刻してた気がしたんだけど。
七尾百合子
ま、まさか昴さん……謎の宇宙人TKマスクに記憶操作を……!?
永吉昴
いや、単なる勘違いだ。ほら、事務所で野球してても全然怒られなかったから。
七尾百合子
確かにそうでしたね。あ、もしかして……。
永吉昴
そうなんだよ。今日、久々に琴葉に怒られてさー。
七尾百合子
仕方ないですよ、劇場は野球をする場所じゃないんですし。それで、私に何の用なんですか?
永吉昴
琴葉から怒られずに野球をする方法を考えてくれ。
七尾百合子
いやです!
永吉昴
ミリオン堂のおはぎでどうだ!
七尾百合子
さぁ、考えましょう!(モグモグ
永吉昴
(朋花の言うとおり、本当にチョロいな……)
七尾百合子
どうかしましたか?(モグモグ
永吉昴
いーや。で、何か考えはあんの?
七尾百合子
一番やりやすいのは好きなもので釣る作戦じゃないですかね。
永吉昴
おー、今の百合子が言うと説得力が全然違うな。
七尾百合子
ふふふ、765プロのエラリークイーンとは私のことですよ!
永吉昴
何言ってるかよくわかんねーけど、琴葉の好きなものか……。よしっ!いってくる!
田中琴葉
……
七尾百合子
なんで私まで怒られなきゃいけないんですか……。
永吉昴
いや、だってオレが考えた作戦じゃないだろって言われたから。
七尾百合子
フェンシングのサーベルをバット代わりにして野球するなんて言ってないですよ!
永吉昴
だって、琴葉はフェンシングが好きだろ?そんなことより次の作戦だ。
七尾百合子
んー、じゃあ、「将を射んと欲すれば馬を射よ」作戦はどうですか?
永吉昴
「ショート ピント ホッジス カラバイヨ」作戦?助っ人並べてどうすんだ?
七尾百合子
何ですか、その呪文は。琴葉さんじゃなくて周りの人を攻めるんです。
永吉昴
なるほど?とすれば……。よしっ、いってくる!
田中琴葉
……
七尾百合子
だ~か~ら~、なんで私まで怒られなきゃいけないんですか~
永吉昴
ドリンクバー奢ってもらったら、誰の入れ知恵か白状するしかないだろ?そんなことより
七尾百合子
い~や~で~す~、も~私はやりません~!
永吉昴
頼む!ミリオン堂のおはぎをもう一つつけるから!名探偵の力が必要なんだ!
七尾百合子
め、名探偵だなんて言われたら断れないじゃないですか……(モグモグ
永吉昴
(こいつの将来がちょっと心配になってきた)
七尾百合子
う~ん、でも、他にアイデアは……(モグモグ
永吉昴
そうだ!あの張り紙をはがせばいいんじゃないか!そうすれば琴葉も野球禁止だって忘れるって!
七尾百合子
……っ!そうですよ!張り紙があるから野球をしちゃいけないんですよ!
永吉昴
だよな!よしっ、夜の劇場で張り紙をはがして回ろうぜ!
七尾百合子
そうじゃなくて、逆に考えるんです。張り紙がない場所なら野球をしてもいいと!
永吉昴
そんなとこあるか?だって、トイレにも貼ってあるんだぜ?
七尾百合子
忘れましたか、劇場には中庭があるんです。中庭には張り紙は貼れません!
永吉昴
なるほど、よーし、じゃあ、早速キャッチボールに行こうぜ!
七尾百合子
え、私とですか?
永吉昴
……あれだけおはぎ食べたのに運動しないつもりか?
七尾百合子
うっ……でも、手加減してくださいね。遠くに投げて窓ガラス割ったりしないでくださいよ?
永吉昴
大丈夫だって!手でも滑らない限りそんなことないからさ!
(台詞数: 50)