星井美希
ねえねえ、二人とも明日オフだよね?久方ぶりに三人でどこかに繰り出したいの。
四条貴音
それは真、よき考えですね。響はどこか行きたい所はありますか?
我那覇響
どこでもかまわないぞ。というか、こんな時は言い出しっぺが決めるのがフェアリールールでしょ。
星井美希
そうくると思って考えてきたの!ミキの考えにぬかるみは無いの。ズバリ遊園地へゴーなの。
我那覇響
えー。
四条貴音
響、何やら乗り気ではありませんね。もしや私たちと遊園地で遊園するのが嫌なのですか?
我那覇響
嫌ってわけじゃないけど、なんかそれ暴走する二人を自分があたふたしながら面倒見て……
我那覇響
最終的に自分が報われない形で不憫に終わるいつものフェアリー展開しか思いつかないぞ。
星井美希
ならば今からシミュレーションするの!備えあればウレタン加水分解なの。
四条貴音
まず前日、響から「二人とも明日は絶対待ち合わせの時間に遅れないでよね!」とメールが来ます。
星井美希
そっけない態度をとりながら実は一番楽しみにしてる響の意地らしさがメールから滲み出てるの。
我那覇響
ほら来たこの流れ。二人とも自分いじる以外にもっと世のためになることしようよ。
星井美希
当日待ち合わせの時間。ミキと貴音は意外と10分前くらいに着くの。そしてその時貴音に着信が…
四条貴音
「ごめん二人とも!なんか電車があらぬ方向に走って自分の行方がしれないさーうがー」ですね。
我那覇響
あ、それは否定できない。二人ともいつもごめんね、高校生にもなって乗り換えも出来なくて。
星井美希
そんなところも可愛らしいの、とか二人で言いながら迎えにいくの、ここまでお決まりフェアリー。
四条貴音
そんな時間も見越しての待ち合わせ時間なので気に止む必要はありませんよ。
星井美希
なんやかんやあっていよいよ入園なの。受付のお姉さんに年齢を聞かれるんだけど……
我那覇響
あーはいはい。自分だけ子ども料金でいける的な流れでしょ。お決まりフェアリーだぞ。
星井美希
でまあ、最初どこいく?ってなって、ミキはいきなりジェットコースターを推すのだけど貴音が。
四条貴音
お昼にしましょう。ジェットコースターはどこでも乗れますが食べ物は一期一会です。
星井美希
て意味のわからない理屈を言ってくるの。そして激しい口論に発展したところを響が諌めるの。
四条貴音
「自分は全て貴音に一任するぞ。ミキに自主性など求めてないからただ貴音に隷属するさー」ですね
我那覇響
こら。
星井美希
まあ響がそういうならミキはただ付き従うの。何故ならミキは響の忠実なる僕だからなの。
我那覇響
ミキっててきとうなこと言うときそんな顔になるよね。
四条貴音
さて、満場一致でお昼ですね。何を食べましょうか?遊園地はれすとらんもすぺしゃるですから。
星井美希
心配には及ばぬの。響がサンドイッチをめちゃんここさえて来てくれたの!
星井美希
おにぎり派のミキもこれには垂涎なの。そんなミキを見て響がやさしくこう言うの。
四条貴音
「自分の料理を前にして刹那でもおにぎりなんか考えた人は食べなくていいぞ。貴音全部どうぞ」
我那覇響
こら。
星井美希
まあ冗談もそこそこに楽しいランチタイムを過ごすの。そんな時、貴音が神妙な顔をして尋ねるの。
四条貴音
はて、こちらに書かれている「ひーろーしょー」とは、どのような物なのでしょうか?
星井美希
おお!面白そうだから言ってみるの!……と響がノリノリなの。
我那覇響
自分何が間違ってもそんな言葉使いしないからね。でもヒーローショーは気になるぞ。
四条貴音
はて、もう始まっている時間のはずなのに…何かあったのでしょうか?
星井美希
ミキちょっと聞いてくるの。へい関係者さん?何でヒーローショー始まってないの?
四条貴音
「実は、今日くる予定だったヒーローがまだ到着してなくて…このままでは一大事なのです」
我那覇響
とうとうなんか始まったぞ。
四条貴音
「ああ、このままではお客さんが怒ってしまいます。どこかに通りすがり見世物屋さんでもいれば」
四条貴音
「ヒーローがくるまでのつなぎをしてもらうのに……しかしそんな都合のいいことあるわけ」
我那覇響
ないね。
星井美希
ふふっ関係者さん、ここで会ったが百億光年!何を隠そうミキたちは見せ物に適したアイドルなの!
四条貴音
「おお、今まで悲しみにくれて気づきませんでしたがそのお顔は確かにフェアリーの三人様!」
四条貴音
「無礼を承知でお訊きします。ヒーローがくるまでのつなぎ、お願いできますか?」
星井美希
ごめんね。今オフだからそういうのはちょっと!
我那覇響
あ、断るんだ。
四条貴音
いいえ、困っている人の頼みを断るのはアイドルではありません。ここはお受けしましょう。
星井美希
「おお、ありがとうございますなの。ささ、ステージはこちらですなの」
我那覇響
ややこしいから途中の役柄変更はやめて欲しいぞ。
(台詞数: 50)