星井美希
前回のあらすじなの!響のクッキーを勝手に食べた不埒者を探すミキの名はそう!
星井美希
眉目秀麗才気煥発美少女探偵美希はからずも一行で収まるその名は眉目秀麗才気煥発美少女探偵美希
星井美希
おじいちゃん……独り暮らしで心配なの…大丈夫かな?
星井美希
じっちゃんを気にかけて!
我那覇響
真、正直自分は美希を心のなかで馬鹿にしてたかもしれないけど今確信したぞ。
我那覇響
美希を叱りもせず同調しあろうことか調査と称する無為な行為を共にしているということは……
我那覇響
自分達も美希と同じようにまた、愚かだったという事実に。
菊地真
こう考えようよ響!ボク達は美希の好奇心を常識に囚われることなく受け入れられるくらいに……
菊地真
度量が広くて……えーと、また年上の役割を十分に理解し……あー、うん、そんな感じ。
我那覇響
真だって理論武装が不十分じゃないか。そこはもっと自信持っていこう。
星井美希
あの場には小鳥を含めてこの三人しかおらずアリバイもはっきりしてる以上…
星井美希
外部の犯行という可能性が高いと見るから絶対見つけるの。それに…責任の一端はミキにもあるの
我那覇響
そうそう、最初から気になってたんだけどさ、美希は自分の所業をどこまで理解してるの?
星井美希
確かにミキも容疑者の一人、ちゃんと二人にアリバイを説明するべきなの。ずっと寝てたの。
菊地真
ずっと寝てたから現場にいたけど犯人の犯行に気づかず、響の悲鳴で起きたと言うんだね。
星井美希
全くもってその通りなの。最近ミキ、昼寝に合理性を求めるから、おやつやトイレなど……
星井美希
日常生活の大半を寝ながら出来るようになったの。だから大抵のことでは起きなくなったの。
星井美希
だからこれはミキの体たらくによる事件。この推理はミキなりのけじめなの!
菊地真
そんな、美希は悪くないよ!悪いのは勝手にクッキーを食べた犯人じゃないか!
我那覇響
真、美希のペースに引っ張られてワケわかんない事言ってるの気づいてる?一人にしないで。
星井美希
さっき外部の犯行と言ったけど、ほとんど密室に近い状況…犯人の目星はついてるの。犯人は……
星井美希
男性、あるいは女性。10代前半から80代後半。体型はやせ形から肥満まで人それぞれなの。
菊地真
凄いじゃないか美希!あの証拠だけでそこまで絞り込めるなんて!よしよし。
我那覇響
結局何でも楽しめたら勝ちなんだよね。こんなところで自分の繊細さがでてくるとは。
星井美希
犯人は悪い人なの!例えどんな理由にせよ、誰かを嫌な気持ちにさせたことにはかわりない……
星井美希
しかも今回の被害者は響なの!こんなに優しい響に悲しい思いをさせた犯人が許せないの!
星井美希
だから響!ミキあんまり賢くないけど、絶対諦めないの。絶対約束するの!
我那覇響
美希…そんな風に思ってくれて嬉しいぞ。方便でも何でもなく美希の気持ちが嬉しい。でもね。
我那覇響
嬉しいと同時に様々な気持ちが込み上げて来て、ちょっとワケわかんなくなって来たぞ…ぐす。
菊地真
丈夫怖くないよ響。響が色々な事を思ったとしても、それは全部本当の響の気持ちなんだよ
我那覇響
大丈夫だぞ真。自分もう高校生だからこんなしょうもないことでは泣かないぞ……ぐす。
星井美希
響、クッキーを作ったのは春香で、二人まで疑われて…これはもう皆の問題なの。響だけじゃない。
菊地真
響、例え真実は拗れていて、複雑に入り組んでいたとしても…今の美希の気持ちは、本当だよ。
我那覇響
……自分まで流されそうになって来たぞ。でもそれはあまりにも当初の怨みが不憫だぞ。
星井美希
響、ミキにもわかるの。勝手に食べられて、悲しかったよね。辛かったよね。
星井美希
あとのことはミキがしっかりカタをつけるから……響は泣いてもいいんだよ。
我那覇響
ううん。ここで泣いちゃだめなんだ。美希が諦めないなら、自分も諦ちゃんダメなんだ。
我那覇響
ちゃんと考えないと、自分が今何を思ってるのか…何でこんな気持ちになってるのか。じゃないと…
星井美希
響、食べ物の怨みは恐ろしいというの。だから響の怒りは決して些細なものじゃないの。泣いても恥
我那覇響
美希は同じ内容の話を異なる言い方で何度も話すというアホあるあるを披露しだすし……
菊地真
響、多分ボクが同じ立場でも同じことを言うと思うな。ボク達がお互いを思う気持ちは同じ仲間とし
我那覇響
真は、皆の考えにあてられてこの状況を受け入れて完全に流されてるし……
我那覇響
自分も二人の気持ちは分かるし、自分の気持ちだって分かる…じゃあ誰の何が悪いんだろう?
我那覇響
真犯人は、何なんだろう?
我那覇響
ねえ、美希。自分そろそろわからなくなって来たぞ。今の自分達にとって、本当って何なんだろう。
星井美希
響、真実を隠した本当なんて幻でしかないの。本当の事は全部真実だけが知っているの。
星井美希
それに、真くんも言った通りミキ達は仲間なの。全て知ったところで簡単に壊れたりしないの。
我那覇響
……そうだよね。最初からそれしかなかったんだ。真実を話すこと。
菊地真
響…………………………まさか。
我那覇響
美希、解決編に移ろう。聞いてほしいことがあるんだ。
(台詞数: 50)