我那覇響
うぎゃあああああ!春香からもらったクッキーが忽然と姿を消してるぞ!
菊地真
響、あんまり女の子が汚い悲鳴出すもんじゃ無いよ?
我那覇響
あ、ごめんなさいだぞ。でも春香が自信作と謳ったあのクッキーを勝手に食べた奴が怨めしくて……
星井美希
お嬢さん方、話は聞いたの、お困りのようなの!
菊地真
……おはよう、美希。
星井美希
否!ミキはミキなんて奴じゃないの!ミキの名前はそう……
星井美希
眉目秀麗才気煥発美少女探偵美希なの!探偵のミキが来たからにはもう大丈夫なの!
我那覇響
いやどう転んでもミキでしょ?また何かに影響されたの?
菊地真
響、確かになんか癇に障るけどここはのって上げるのが年上の役割だよ。
星井美希
ミキを馬鹿にしすぎなの!これでも漢検10056級の持ち主なの!
我那覇響
もうその台詞が美希の全てを物語ってるぞ。簡潔にいうとクッキーが何者かに食べられたんだぞ!
星井美希
……ということは!!…… 何でこんな簡単なことに気づかなかったんだろうなの……!
星井美希
何者かが勝手にクッキーを黙って食べたという事件なの!
菊地真
……言って見たかったんだね。
星井美希
犯人はこの中にいるの!じっちゃんの名にかけて!真実はいつも云々!
我那覇響
ともすれば最も犯人の可能性が高い子が何か言ってるぞ真。
菊地真
じっちゃんの名安すぎないかな……抑えてね響。
星井美希
というわけで事情を訊くの。響、無くなった時の様子を詳しく教えてほしいの、星井だけに。
我那覇響
事務所に着いたのが9:00だぞ。そこからすぐにクッキーを食べようと鞄から出して……
我那覇響
応接室の机に置いたんだ。それで、お茶がほしいなーと思って給湯室に行って……
菊地真
そこでボクと会ったんだよね。
我那覇響
そう、それでお茶を淹れて帰ってきたらクッキーが無くなってたんだ。
星井美希
……なるほど、事情は聞かせてもらったの!
星井美希
響、応接室には誰か他に居なかったの?
我那覇響
うーん、美希がソファーで寝てたぐらいで後は他に誰も居なかったぞ。
星井美希
……なるほど、やはりこの事件には他の登場人物はいないようなの。
星井美希
真くんは、給湯室で何をしてたの?
菊地真
え、響の話聞いたらもうこの事件解決したようなもんじゃないの?
星井美希
真くん、ミキは真くんを疑ってるんじゃ無いの。信じたいから訊いてるの。
菊地真
…………
我那覇響
真、リラックスリラックス!落ち着くさー!
菊地真
……ボクもお茶の一つくらい淹れられるようにならないと、と思って最近練習してるんだ。
菊地真
今日も早めに8:00くらいに来て給湯室で練習してたんだ。ちなみに小鳥さん以外誰も居なかった
星井美希
新たに小鳥という登場人物出現なの!怪しいことこの上無いの!
菊地真
小鳥さんはずっと机から離れて無いよ、ずっと見てたし。
星井美希
……他に誰か来なかったの?
菊地真
40分くらいしてから美希が出社して来た以外は誰も来てないよ。
星井美希
迷宮入りなの……でも諦めないの!他に変わったことは?どんな小さな事でも良いの!
菊地真
美希が来てからさらに10分後くらいしてから…美希が給湯室に来たんだよね。
菊地真
で、ボクが練習で淹れたお茶を勝手に飲んで文句つけてきて……
星井美希
あー、あれはこの上なく苦かったの!でも真くんの真剣さが伝わってて美味しかったの!
菊地真
……で、「苦いもの飲んだら甘いものが食べたくなったの!」って言いながら応接室に行って……
菊地真
それ以外は何も変わったことは無かったよ。
星井美希
……!美希……気づいてしまったの…この事件の隠された恐ろしい真相に……
星井美希
真くんは犯人じゃないの!じっちゃんの名をかけてもいいの!
我那覇響
じっちゃんの名安い!
星井美希
これは現場検証の余地ありなの!ミキ虫眼鏡の出番なの!
菊地真
ちょっと美希!それ視力検査の片目隠す奴だよね!どっから持って来たのさ!
星井美希
あー、見えて来たの!気になるところで解決編に続く、なの!
我那覇響
美希、友達として忠告するけど今の美希世界で一番頭悪そうだぞ。
(台詞数: 50)