天海春香
そして私がカブキーズと魔物がカバディ対決してる横をすり抜けて向かった先は…
天海春香
魔王麗花がいるぷっぷか医院だった。はぁ、またここに来る事になるとはね。
天海春香
建て付けの悪いドアを開けて入ってみると…
北上麗花
「いらっしゃい。ようやく魔改造する気になった?」
天海春香
と外の騒ぎなどまるで意に介さない様子で物騒な事を聞いて来た。もちろん返事はNOだけど。
天海春香
「あんた…この非常事態が発生する事知ってたわね?」
北上麗花
「はて?何の事でしょう?」
天海春香
「しらばっくれるな!68話でヒロシとのり子に会った時に今回の事を予見したセリフがあった
天海春香
じゃない!なんでこの一大事を放っておくのさ!あんたならどうにか出来るでしょう!」
北上麗花
「え〜、だって私には関係無いし〜。この天界がどうなろうと知ったこっちゃ無いし〜」
天海春香
「こいつ…」
豊川風花
「ごめんなさい。この人には常識がありませんから…」
天海春香
看護師の風花さんが頭を下げるが…うん、それは知ってる。でも一応言わずにはいられなかったから
天海春香
さて、ここからが本題だ。
天海春香
「ねぇ、あんた。巨人族と戦ってみない?本当は私達が相手するところだけどあんたに譲るわ」
北上麗花
「そんな事言って〜、本音は勝ち目が無いから私に押し付けたいだけだよね〜」
天海春香
「ま、そうなんだけどね」
北上麗花
「なら却下♪」
天海春香
「そんな事言っていいのかな〜?あんたって戦闘狂でしょ?本気でバトれる奴が来たんだよ?」
天海春香
「こんな機会滅多に無いと思うよ〜?私達なんかよりよっぽど強い連中なのにな〜」
北上麗花
「む…」
天海春香
「はぁ、仕方ない。私達で倒すか。神様と戦うなんて貴重な経験になるから…ま、いいかな」
北上麗花
「ちょっと待った。いいでしょう。そちらの口車に乗ってあげますよ。」
天海春香
しめしめ。やはりこいつの頭はバトル脳だ。強い相手と戦わずにはいられないらしい。
北上麗花
「確かに巨人族が相手なら私も全力で戦えて楽しそうだしね。ま、それでも満足出来なかったら…」
天海春香
「たら?」
北上麗花
「今度は天界支部を襲っちゃうからね♪もちろん今度は本気で殺るつもりだから♡」
天海春香
冗談じゃない…今度こそ全滅してこのドラマが終わってしまう。巨人族頑張れ!
北上麗花
「じゃあ、久しぶりに真の姿になろうかな♪何百年ぶりだろ?」
天海春香
そう言うと麗花の姿がみるみる異形の物に。正直、言葉で言い表せない姿だ…
天海春香
かつて天界支部を襲った時の姿など変身したうちにも入らないのだろう。そんな事を考えいたら
天海春香
一瞬気を失いかけ…慌てて持ち直す。何だ、一体…
豊川風花
「大丈夫ですか?麗花さんの覇王色の覇気に当てられましたね。でも耐えるなんて凄いですよ」
天海春香
これが覇王色の覇気か…そういや茜ちゃんも使えたっけ?なかなか便利そうだな。
天海春香
とか考えていたらいつの間か変態医師こと魔王麗花の姿がなかった。どこ行った?
豊川風花
「麗花さんならもう行きましたよ。人間の目では追えないスピードで。では私も…」
天海春香
「風花さんも行くの?危険じゃない?」
豊川風花
「私がいないとすぐ暴走しますから。それに大丈夫ですよ。私も魔王ですから」
天海春香
「へ…?魔王?」
豊川風花
「と言っても混血種の、ですけどね。えいっ!」
天海春香
そう掛け声を言うと風花さんの姿も変わった。この姿が本来の姿なんだろうか?
豊川風花
「それでは行ってきます。皆さんもお気を付けて…」
天海春香
風花さんを見送る。確かに純潔種の魔王のお目付役ならそれぐらいの実力がないと無理だよね。
天海春香
ま、とりあえずは上手くいった。こっちも早く帰って作戦会議しなくちゃね。
天海春香
私が帰ると避難者の核シェルターへの移動はほぼ完了。それから新たな情報が。
天海春香
魔物や魔獣はある一方向から来るらしい。そこにゲートか何かがあると推測される。
天海春香
そこでチーム分け。対ギガンティックに12チーム、そのゲートに向かうチーム、
天海春香
天界温泉の防衛チーム、魔物達を引き付ける囮として発進させる天界支部に乗り込むチーム。
天海春香
なんやかんやチーム分けも完了。さぁ、反撃だ!でもこの時誰も気付いていなかった。
天海春香
人知れず茜ちゃんが姿を消した事に…
(台詞数: 50)