矢吹可奈
《開いた次元の穴に吸い込まれ、全ての魂が消えると、マコトさんは呆然と立ち尽くす》
菊地真
…どう言う事だ…さっきの歌のせいなのか…?…いや、ありえない!歌守の民がいる限り…
菊地真
その結界によって、歌、声、その他あらゆる音からは魔力が中和され、効力を失うはずだ!
如月千早
ええ、そうね…ただ1つの例外を除けばね
菊地真
例外…だと…?
矢吹可奈
マコトさん…歌守の民がそう呼ばれる由来は…なんですか?
菊地真
歌守の民…由来…………っ!!!まさか…!?
如月千早
そうよ。あの歌…『arcadia』こそ、かつて魔王から歌守の民へ託された鍵となる歌!
矢吹可奈
託された鍵を自分で使えなくしたら意味がありません…歌守の民の結界、その唯一の例外です!
矢吹可奈
《チハヤちゃんの歌声と共に、私の頭の中に歌守の民としての様々な情報が浮かび上がった》
矢吹可奈
《そして今…私は魔王の魂を悪用しようとする者の野望を砕く…その使命感に満ちていた》
如月千早
…私の母…チヅルがかつての友人の1人から伝えられていた歌…それが『arcadia』なのよ
菊地真
………ふ…ははは…まさか、魔族に歌守の民と接触している者がいたとはね…誤算…大誤算さ…
菊地真
だが…まだボクは負けていない…!忘れたわけじゃないだろう?
菊地真
1000万の魂は、歌守の民の代用品に過ぎない!カナ、君をこの場で討てば、計画は続行可能だ!
如月千早
やらせるわけがないでしょう!カナは大事な友達よ!友達を傷付ける事は許さない!
矢吹可奈
《私に殺意を向けるマコトさんの前に、腕を広げてチハヤちゃんが立ち塞がる》
菊地真
マーメイドごときに何が出来る!ならば諸共に逝かせてあげよう!
矢吹可奈
《マコトさんの周りに、3つの光が灯る》
菊地真
身を裂く風、骨焼く炎、魂凍てつく水…まとめて味わうが良い!カオスエレメンタルレイ!!!
矢吹可奈
《風、炎、水の3属性が混ざった魔力の塊が私達に迫る》
如月千早
巫女達の力、今ここに!アイシクルプロテクト!ストーンプロテクト!
矢吹可奈
《チハヤちゃんの左腕の宝珠の内、氷と地が光り、それぞれに障壁を作り出す》
菊地真
なるほど、巫女達から力を借り受けたか…が…
菊地真
小賢しい
矢吹可奈
《マコトさんの攻撃は、氷と岩の壁を見る見る削り、砕いて行く》
如月千早
ウインドカッター!ストーンリッパー!
矢吹可奈
《今度は風の宝珠も輝き、真空の刃と、連なった岩の円刃がマコトさんに迫る》
菊地真
ふん…ダークレイ
矢吹可奈
《しかし、それらはマコトさんが指先から放った黒い光線に容易く対消滅させられる》
如月千早
ならば…プロミネンススコール!
矢吹可奈
《炎の宝珠が光り、マコトさんの周囲に無数の炎の塊が現れ、一斉に降り注ぐ》
菊地真
使いこなせていないね…ダークプロテクト
如月千早
くっ…!
矢吹可奈
《これも防がれ、マコトさんの魔力の塊はなおも氷と岩の壁を壊しつつある》
矢吹可奈
…チハヤちゃん!私の魔力も全部持ってって!
矢吹可奈
《どれほどの足しになるかはわからないけど、チハヤちゃんの背に手を当て、全身から魔力を送る》
矢吹可奈
???「(…ようやく外界と繋がれたわ…貴女達がマコトの魔力を消耗させてくれたおかげね)」
矢吹可奈
!?
菊地真
っ!!この感じは…!?しまった!!結界が…!?
矢吹可奈
《頭の中に女の人の声が響き、全身に魔力がみなぎる》
矢吹可奈
???「(残念ながら今から向かう事は出来ないけど…カナ、貴女を経由して魔力を送るわ)」
矢吹可奈
???「(貴女が私と色々と近い存在で良かったわ…頼んだわね)」
矢吹可奈
…誰だかわかりませんけど…ありがとうございます!!チハヤちゃん!!
如月千早
こ…これは…闇の魔力…!?くっ…意識が…遠退きそうだわ…膨大過ぎる…!
矢吹可奈
???「(カナ、貴女の光の魔力で、チハヤの意識を繋ぐのよ)」
矢吹可奈
???「(彼女の意識の道標…灯台をイメージしなさい)」
矢吹可奈
はいっ!灯台…灯台…!チハヤちゃんの意識を…私の光で!!!
如月千早
っ!!!…暖かい光…これなら…この力も…使いこなせる!!
如月千早
決めるわよマコト!!アビス…ストリーム!!!!!!
(台詞数: 50)