エミリー
あ、あの、大丈夫でしょうか?
徳川まつり
ほ?どうしたのです?
エミリー
いえ、曲がりなりにも罪を犯そうとした私がこのように逃げてしまうのは…その…。
徳川まつり
あの場にいると話がややこしくなるのです。
徳川まつり
警官隊が突入した際に『被害届の出ている盗品』が手元にある…。
徳川まつり
それだけであのケダモノさん達の立場はもーれつ♪に悪くなるのです。
徳川まつり
…盗み返すのではなく、キレイな形で戻したいから、ね。
エミリー
…あ…。
宮尾美也
そうですよ~♪きちんと手続きを踏んでお返ししますからね~。
徳川まつり
美也ちゃん、やっぱり現れたのです。
宮尾美也
おや~、どういうことですか~?
徳川まつり
そもそも最初からおかしいことなのです。
徳川まつり
“どうして姫達のもとに公表されていない【予告状】の情報が届いた”のです?
宮尾美也
…
徳川まつり
美也ちゃんは言ったのです。『姫を誘い出す罠かと思った』と。
徳川まつり
でも連中の狙いは、【予告状】を出した盗人を返り討ちにして自分達の罪も被せること、なのです。
徳川まつり
ならば【予告状】を出した本人だけでいい。改めて“別の”怪盗を誘い出す意味は無いのです。
徳川まつり
だから裏の情報網にすら流す必要も無い。…全てが終わってからなら別だけど。
宮尾美也
…
徳川まつり
【姫】を巻き込むために【予告状】の情報を流したのは、美也ちゃん、あなたなのです。ね?
宮尾美也
む~ん…
宮尾美也
む~ん…やはりさすがですな、まつりさん。
宮尾美也
内偵中だったのですが、なかなか連中の尻尾が掴めなくてですね~。
宮尾美也
そんな折に【予告状】の情報を掴んだんです~。
宮尾美也
自分ではなく誰かが出した【姫の予告状】…まつりさんなら確かめに来ると思いまして~。
宮尾美也
おかげで結果としてエミリーちゃんを助けることができましたよ~♪
宮尾美也
とはいえ、利用したことには変わりませんね。ごめんなさい。
エミリー
改めまして、申し訳ございません。
徳川まつり
ほ?誰も怒ってはいないのです。
徳川まつり
無事に悪い魔法使いからお宝さん達を解放してあげられるのですよ?
徳川まつり
これで良かったのです。ね♪
宮尾美也
まつりさん…。
宮尾美也
まつりさん…。もう“戻ってくる”つもりはないんですか~?
徳川まつり
…美也ちゃん、姫の居場所は“こちら”なのです。
徳川まつり
“そっち”は美也ちゃんにお任せ♪なのです。
宮尾美也
…
宮尾美也
…わかりました~。亜利沙ちゃんはもう脱出してますよ~。
徳川まつり
ありがとう♪なのです。美也ちゃんも頑張るのです♪
宮尾美也
はい~♪また一緒にお茶を飲みましょうね~。
(台詞数: 39)