所恵美
いよいよ明日、か……。
所恵美
おっ?やっほ、プロデューサー。
所恵美
にゃはは、ちょっと思い出に耽ってたんだ。
所恵美
……初めてプロデューサーと会った時はさ。こうなるとは思ってもみなかったよ。
所恵美
プロデューサーにとってアタシは担当アイドル。
所恵美
アタシにとってプロデューサーは頼りになる大人。
所恵美
そんな関係がずっと続いていくんだと思ってた。
所恵美
でも、いつからだったかな。アタシがプロデューサーに特別な感情を持ち出したのは。
所恵美
いつかアタシ言ったよね。「恋心ってヤツ教えてよ」って。
所恵美
プロデューサーはそのつもりはなかったかもだけど、本当に教えてもらっちゃったよ。
所恵美
今だから言うけどさ、ずっと悩んでたんだ。この気持ちに正直になっていいのかって。
所恵美
他の子の気持ちを知ってたから……。
所恵美
……そう。だからあの時、プロデューサーの気持ちを聞いた時、泣いて逃げ出したの。
所恵美
プロデューサーの方から告白してくれた嬉しさと、
所恵美
本当にアタシなんかでいいのか、他のみんなの気持ちはどうなるんだっていう不安で。
所恵美
でも、そんなものは杞憂だった。
所恵美
みんな心から祝福してくれたから。何人かに「恵美に取られたー!」なんて言われたけど。
所恵美
アタシが思っていたよりもずっと強く、優しかったんだね、みんな。
所恵美
あの時がたぶん人生で一番仲間に感謝した瞬間だった。
所恵美
ねえプロデューサー。アタシ達が出会ってから長い時間が経ったよね。
所恵美
出会ってから10年……ここまでの道のりは本っ当に長かったよ!
所恵美
覚悟が決まらない意気地なしと超鈍感男の組み合わせだからこんなにかかったのかな?なんて。
所恵美
プロデュ……ん?なに?
所恵美
ああ、そっか。もうプロデューサー呼びじゃおかしいよね。
所恵美
そのことなんだけど……笑わないで聞いてくれる?
所恵美
アタシもふとそう思った時があってさ。名前で呼ぼうとしたんだけど……
所恵美
な、なんでか分からないけど、緊張して声すら出なくなっちゃうんだよね。
所恵美
「恵美はまだまだ乙女だな」って……もー!
所恵美
なっ……なんで頭を撫でるのさ!?アタシもう子供扱いされて嬉しい歳じゃないんだけど!?
所恵美
それにアタシ達は明日からふう…ふ……
所恵美
……ゴメン。やっぱり意識するとダメ。ハズいっていうか、むずがゆいっていうか。
所恵美
と、とにかく!そういうわけだから、もう少しプロデューサー呼びで許して!
所恵美
……。
所恵美
プロデューサー。今まで本当にありがとね。
所恵美
プロデューサーと出会えたから、765プロの仲間達と出会えた。
所恵美
プロデューサーと出会えたから、アイドルになって、かけがえのない思い出が沢山できた。
所恵美
プロデューサーと出会えたから、アタシは1つの感情を知った。
所恵美
琴葉みたいに言うなら、生まれてきてくれてありがとう、かな。
所恵美
……って、これじゃまるで別れの挨拶じゃん。いけないいけない。
所恵美
えっと……プロデューサー!
所恵美
明日からアタシ達の関係の名は変わるけどさ、関係そのものは今までと変わらないよ。
所恵美
アタシはこれからもプロデューサーを頼りにする。
所恵美
だからプロデューサーも、今まで通りアタシのことを頼ってよ。
所恵美
この先、2人で決めないといけないことがた〜っくさんあるだろうからね〜。
所恵美
これからもずっと、ずーっとよろしくね♪アタシの大好きなプロデューサー!
(台詞数: 45)