約束のファンタジア EX41
BGM
恋の音色ライン
脚本家
不明
投稿日時
2018-03-16 10:58:57

脚本家コメント
『歌姫達の切れない絆』

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二階堂千鶴
捕虜は丁重に扱いなさい。乱暴狼藉は許しませんわよ!
二階堂千鶴
《城塞の炎上と共に投降して来た敵兵の処遇を決める為、各軍が捕らえた捕虜を集める》
二階堂千鶴
《その時、チハヤとカナさんと…恐らくはカナさんが慕うと言うシホさんの3人が近付いて来る》
二階堂千鶴
チハヤ…本当に…本当によくやりましたわ!貴女はやはり、わたくしの誇りですわ!
二階堂千鶴
《とても頑張った愛娘を、思わず抱き締めて、その頭を全力で撫でてしまう》
如月千早
か、母様、恥ずかしいです…
二階堂千鶴
カナさんも本当に………カナさん…?
二階堂千鶴
《ふと、チハヤから視線を移した先のカナさんに、違和感を感じる》
二階堂千鶴
《わたくしはカナさんに会った回数は少ないけれど、それでも今のカナさんは別人だと感じる》
二階堂千鶴
…いえ…これは…この感じは…!
矢吹可奈
闇の巫女「…だいたい180年ぶり、かしらね…チヅル…」
二階堂千鶴
《その声…その喋り方…そしてその雰囲気…それはわたくしにとって、決して忘れられないモノ…》
二階堂千鶴
…シズカ…ですの…?
矢吹可奈
シズカ「…覚えていてくれたのね…ありがとう、チヅル」
二階堂千鶴
《180年前、突然姿を消したわたくしの親友、シズカ…それがどうして…》
矢吹可奈
シズカ「まずは…黙っていなくなった事を謝らないといけないわ…ごめんなさい、チヅル」
矢吹可奈
シズカ「実は私はあの時…素質ありとして、闇の巫女に抜擢され、輪廻の館に連れていかれたの」
二階堂千鶴
…闇の巫女…!?シズカが…ですの?
矢吹可奈
シズカ「ええ…そして1度闇の巫女になると、今度は戒律により外界との必要以上の接触が出来ず」
矢吹可奈
シズカ「結局お別れも連絡も出来なかった…ごめんなさい…」
二階堂千鶴
…そう言う理由ならば…仕方がありません…仕方がありませんけれど…!
二階堂千鶴
それでも…あの時は本当に心細くて…やはり魔族であるわたくしは…嫌われたのかと…!
矢吹可奈
シズカ「そんな事は無いわ!絶対に!私がチヅルを嫌うなんてありえない!」
矢吹可奈
シズカ「…私も…どんなにチヅルに会いたかった事か…!」
矢吹可奈
シズカ「冷凍睡眠で眠っている間も、何度もチヅルと過ごした日々を夢に見たわ…!何度も…!」
二階堂千鶴
…シズカ…
矢吹可奈
シズカ「…チヅル。貴女はもう、自分で答えを出したみたいだけど…私の口からも言わせて」
矢吹可奈
シズカ「あの時…180年前のあの時に私達のした事は…決して無駄なんかじゃなかった…って」
二階堂千鶴
…シズカ…シズカぁ…!
矢吹可奈
シズカ「少なくとも、私達のした事で、人間と魔族の距離は縮まり、共存だって可能となった…」
矢吹可奈
シズカ「…人間、そして魔族…その両者の歴史を、より良い方向に動かせたのよ、私達は」
二階堂千鶴
………ええ…ええ…!
如月千早
…やっぱり…母様だったんですね…伝説の『終戦の歌姫』の1人は…
二階堂千鶴
《わたくしとシズカの会話を黙って聞いていたチハヤが、ぽつりと呟く》
二階堂千鶴
…ええ、そうですわ。伝説なんて言われて気恥ずかしいので言っていませんでしたが…
二階堂千鶴
伝説の内、魔族がわたくし…そして、人間がこのシズカですわ…当時、幼いわたくしは…
二階堂千鶴
深海のオーロラを持ち出し、地上で遊び回っていました…けれど転んだ拍子に…
二階堂千鶴
深海のオーロラを落とし、地上で変身が解けてしまったのです…
二階堂千鶴
その時にわたくしを見つけて介抱をし、深海のオーロラを探し出してくれたのがシズカでした
矢吹可奈
シズカ「…懐かしいわね…それが私達の出会いだったわ」
矢吹可奈
シズカ「そうして仲良くなる内に、人間と魔族が戦争をしているのがとても悲しくなったわ」
二階堂千鶴
わたくし達はこんなに仲良く出来るのに、大人達はどうして…と。そこで話し合って…
矢吹可奈
シズカ「いわゆる『終戦の歌姫伝説』に繋がる…と言うわけなの」
二階堂千鶴
…ちなみに、これを伝説として広めたのは…決戦の場にいたレイカですわ
如月千早
…その時は人間に変身しているはずの母様が魔族と表現されているのは、それでですか…
矢吹可奈
シズカ「…さて…名残惜しいけど…もうお別れね。浄化しなきゃならない魂がすごい量なの」
矢吹可奈
シズカ「…チヅル…いつか…いつか必ず、私として会いに行くから…私自身の姿で…!」
二階堂千鶴
…ええ…お待ちしてますわ…!…わたくしがおばあちゃんになってしまう前に来てくださいましね?
二階堂千鶴
《その言葉ににっこりと微笑んだあと、カナさんから抜け出た光は、わたくしの周りを飛び回り…》
二階堂千鶴
《名残惜しそうに浮遊した後…はるか地平線の彼方へと飛び去ってしまったのでした…》

(台詞数: 50)